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空間と表象の精神病理

自然や環境から何かを切り取って、その時感じた感覚をもとに、それを再構築し、空間を仕切ったり、自らの感覚をより遠くに拡げたり、その歪みを戻したりして、環境との調和を求め、自然な身体の感覚を取り戻すということ、芸術はそういう役割も果たしているのではないだろうか。文明とか科学とかによる自然の切り取り方とは違った、何かそれらを補正し、そっと被うように働くところに、芸術の意味はあるように思われる――豊富な症例と図版から,病跡学のもつ治療学的側面や,離人症の新しい精神病理学,絵画療法のもつ精神療法としての治療可能性を探る著者渾身の論考集。

 
乳幼児精神保健の基礎と実践

人間のこころは,胎生期から乳幼児期にかけて重要な発達の基盤が作られる。そのエビデンスが臨床から神経科学にいたる領域において集積されてきており,「乳幼児精神保健」の意義は,いっそう重要性を増している。
発達障害をもつ乳幼児や死亡率の高い乳幼児虐待へのアセスメントと介入,育児不安をもつ養育者とその乳幼児へのアプローチ,代理養育(保育士,里親)の質など,いくつもの重要な乳幼児精神保健の課題がある。
本書はそうした課題を理解し,乳幼児のこころの発達を支えるためのテキストブックとして編まれた。クリニックや病院,母子健康センター,児童養護施設,保育園など,さまざまな場所で,乳幼児のこころの健康を支える仕事に携わるすべての方々の手引きとなる1冊である。

 
発達障害・被虐待児のこころの世界

自閉スペクトラム症の子どもや大人の人を数多く診察した臨床家であれば,それは十人十色,百人百色であることを実感しているであろう。そうした子どもたちの心的世界は時にほとんど,詳細に検討すれば僅か一部であっても著しい混乱した心的世界を垣間見ることができる。子どもの時から継続的に診療していくと,この僅かな部分は思春期になって一気に表面化して,明らかな精神病として発症することもある。現在,子どもの臨床に関わっている多くの専門家はこうした精神病世界を知らない,あるいは無視しているように思う。この無知と否認は子どもが愚かな無邪気な存在であり,広いプレイルームで身体を動かして遊べばよくなるという子どものこころの世界を脱価値化した妄信を基盤としている。本書は真摯に子どもの心的世界を吟味することによって,精神病の世界に苛まれた子どもたちを救出した語りの結集である。

 
わが子に障がいがあると告げられたとき

三十年以上にわたり,発達障がいや脳性まひなど,さまざまな障がいをもつ子どもとその親たちとともに歩んできた著者が,その間学んだ大切なこと―子育ての悩みや解決の知恵を,60の応援メッセージとしてまとめました。障がいのある子どもを育てる親の人たち,学校の先生など身近な支援者たちを暖かく支える一冊です。

 
臨床から心を学び探究する

著者はこれまで多くの論文やエッセイを様々な学術誌や本の分担執筆として著しながら,単著は不思議にないままであり,その見解をまとまった形で知る機会はなかった。本書の刊行は,日本の臨床心理学,精神分析学,さらには発達心理学や社会心理学,精神医学を含め,心を探究する多くの領域において意味あることといえる。各分野の研究者や実践家の中で,本書のような齋藤の著書刊行を待ちわびた方は少なくないだろう。

 
ケースに学ぶ音楽療法I

音楽療法を学ぶ際には,実習やスーパーヴィジョンが不可欠であるが,それと並行してこのような「現実」を少しでも多く読むこと,咀嚼すること,自分の実践に応用してみること,そしてそのことについて熟考することが必須である。これらすべてのプロセスにおいてヒントになり得る様々な要素が詰まっている本事例集を,自信をもってここにお届けしたいと思う。
異なる専門領域で仕事をする読者の便を図り,I巻を児童・高齢者・緩和ケア領域,II巻を成人の精神科領域とした。

 
ケースに学ぶ音楽療法II

本書はわが国初の本格的な「音楽療法ケース集」として構想された。執筆陣のなかには欧米に留学経験がある方も多く,今なお海外在住の方も含まれるが,すべて日本人の音楽療法士あるいは研究者である。自験ケースの紹介者として現在望みうる最高の布陣になったのではないかと自負している。
異なる専門領域で仕事をする読者の便を図り,I巻を児童・高齢者・緩和ケア領域,II巻を成人の精神科領域とした。もちろんI・II巻を通読していただきたいが,まずは関係した領域を含む1冊を手に取っていただいてもいい。ご自分の関心や興味と照らし合わせながら,各章のケース記述に含まれる豊富な意義を汲んでいただきたいと願うものである。

 
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新刊情報

思春期青年期精神医学27巻1号

思春期青年期精神医学27巻1号

時代の要請に応えて創刊された専門学術誌

 
空間と表象の精神病理

空間と表象の精神病理

芸術療法,病跡学,精神病理学の新たな地平

著者:伊集院清一
 
 
乳幼児精神保健の基礎と実践

乳幼児精神保健の基礎と実践

発達の基盤となる乳幼児期を理解し支える

著者:青木豊 編著
松本 英夫 編著
 
発達障害・被虐待児のこころの世界

発達障害・被虐待児のこころの世界

子どもの精神病状態から救出した語りの結集

 
 
子どもの虐待とネグレクト19巻1号

子どもの虐待とネグレクト19巻1号

子どもにとってのパーマネンシーとは何か

 
わが子に障がいがあると告げられたとき

わが子に障がいがあると告げられたとき

親と子どもを暖かく支える60のメッセージ

著者:佐藤曉
 
 
臨床から心を学び探究する

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自己理解と発達を考究し続ける著者初の単著

著者:齋藤 久美子
 
ケースに学ぶ音楽療法I

ケースに学ぶ音楽療法I

一線級の実践者による珠玉のケース集

著者:阪上正巳 編著
岡崎香奈 編著
 
 
ケースに学ぶ音楽療法II

ケースに学ぶ音楽療法II

わが国初の本格的な「音楽療法ケース集」

著者:阪上正巳 編著
岡崎香奈 編著
 
思春期青年期精神医学26巻2号

思春期青年期精神医学26巻2号

時代の要請に応えて創刊された専門学術誌