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子どもの精神医学入門セミナー

近年,精神科等を受診する児童思春期患者が急増しており,医療現場ではその対応に苦慮している。本書はそうした子どもと関わる必要に迫られている専門職に向け,児童思春期精神医学の基本と最新のトピックスについて,その道のスペシャリストが入門書として書き下ろしたものである。学生および研修医を含む若い精神科医や小児科医はもちろん,臨床心理士,看護師,作業療法士などの医療従事者を対象に,平易に書かれていること,またDSM-5の基準に従っている点も大きな特徴と言えよう。子どもの臨床は,病気の最中は大変だけれど,大人と比べて間違いなく良くなる。そんなエキサイティングな臨床を目の当たりにできる「児童精神医学のススメ」の書でもある。

 
改訂 精神分析的人格理論の基礎

刊行から8年,精神分析理論の「基本のキ」を実感的に理解できる本として定評のあるテキストの待望の改訂版。読者の意見も参考に,複雑で多岐にわたる精神分析理論の相互関係を,より結びつけてわかりやすく理解できるよう,多数の加筆修正を行い,図表を追加した。

 
精神分析と昇華

数ある精神分析の概念の中でもフロイトが好んだものが「昇華」である。フロイトは「昇華」と命名した,至上な高みに至る人間のこころに特異な資質に,精神分析が治療法として有効に作用するための好ましい触媒を期待したのである。フロイトは臨床手法としての精神分析が大きな限界を持つことを的確に認識していた。そうであるがゆえに,昇華に治癒の可能性が拓かれるのを見た。本書で堀川は自らの臨床経験を傍らに従えながら,新たな視座を導入して,深窓に眠れる昇華を私たちの前に連れ出してきた。そして,元来いるべき精神分析臨床の場に居場所を設えている。読者は,本書を読みながら,精神分析の新たな可能性に想いを馳せられるであろう。それは,精神分析を学ぶものに特権的なこころの自由を得ていく旅である。(松木邦裕)

 
改訳 遊ぶことと現実

ウィニコットが亡くなってからほぼ半世紀になるが,最近になってもウィニコットに関する新しい書物が内外で続々と出版され,その関心は衰える気配がない。没後久しいにもかかわらずこれだけの注目を得ているのは,彼の発想のなかに同時代には容易に理解されない,時代を先取りした視点があったからでもあろう。本書はウィニコットの生前に編集されたものとして最後の論文集であるが,移行現象と中間領域を扱った論文を中心に選ばれており,晩年を迎えたウィニコットの,ひとつのテーマを明確に打ち出そうとする意図がうかがえる。ウィニコットの新しさの一つは,互いに矛盾し対立しあう両極の「あいだ」に,はかなくも生きている形で表れる真実をとらえようとしたことであり,それによって,フロイトやクラインに立脚しながらも臨床的な現象をより的確にとらえるパラダイムを開いたところにある。

 
子どものためのトラウマフォーカスト認知行動療法

トラウマフォーカスト認知行動療法,TF-CBTは,トラウマを体験した子どもに対する,科学的根拠に基づいた効果的な治療法である。TF-CBTは,明確な理論的基盤のもとにスマートな概念構成がなされており,治療の枠組みがわかりやすい。また,ひとつひとつの枠組み(セッション)のなかでの到達目標も,ゴールも具体的である。セラピストが獲得すべき治療スキルも明確に示されている。そして,もうひとつ重要なこと――苦しいこともあるが楽しいことも多い治療法なのである。こうした特徴をもつTF-CBTは,さまざまな治療対象,臨床現場で適用できる。本書では,学校や入所型治療施設などで,また発達に障害を有する子どもや複雑性トラウマを抱える若者に対して等,場所と対象に応じて工夫し応用できるTF-CBTが,豊富な事例とともに紹介されている。

 
レジリエンス

交通事故、自然災害、愛する人の急死……。多くの人は、人生のある時点で、一度ならず深刻なトラウマを経験する。ところが同じ出来事に遭遇しても、人によって反応は異なる。PTSDを発症し何年も苦しむ人もいれば、試練の後、回復し前進する人もいる。こうした違いはなぜ生じるのだろうか? 著者らは、ベトナム戦争時に捕虜になった退役軍人、虐待を受けた人、がん患者、誘拐やレイプの被害者等のトラウマ・サバイバーたちにインタビューを重ね、高いレジリエンスを発揮している人たちは、何かしら共通した方法でストレスとトラウマに対処していることを見出した。本書では、この分析結果から導き出された10のレジリエンス要因と、それを裏打ちする疫学的、生物学的な最新の研究成果を併せて紹介している。困難な出来事の後に回復する能力――レジリエンスとは何か、レジリエンスを身につけるためにはどのような実践が有効なのかを具体的に示した1冊。

 
図説 臨床心理学特別講義

人間は脳内に数え切れないほどの記憶を貯蔵し,常にそこにアクセスをかけている。落ち込んだ気分は否定的な記憶を導きやすくするが,自分の中に眠っている肯定的な記憶にアクセスすることで,気分を自身のめざしたい方向にコントロールすることが可能である。行動療法,認知行動療法,解決志向アプローチ,そしてEMDR──。自らの臨床の歴史を概観しつつ,治療効果研究の成果を盛り込んで,ストレスとトラウマに対処するためのエビデンス・ベーストな心理療法について語る集中講義。臨床家が自分のやり方に自信をもってクライエントに臨むことができるようになるために。

 
実践 学生相談の臨床マネージメント

 学生相談を訪れる学生のニーズは多種多様であり,そこでは臨床家にはジェネラリストとしての力量が求められる。学生相談はいわばプライマリケアであり、自分の専門以外の臨床技法を実践できない臨床家には学生相談のセラピストを務めることはできない。また,学生相談は面接室の中だけで完結しないことも多く、セラピストには現実的に学生や学生を取り巻く環境に働きかけることが求められるが、その際、そのマネージメント自体が心理療法的効果を産むように腐心する必要がある。
 本書は臨床のマニュアルではない。本書の目的は、読者が自分の頭で考えて自分ならではの臨床実践をする際の参照点となることにある。

 
解離新時代

解離とは不思議な概念であり,通常にも見られる心の働き,つまり正常範囲の防衛機制として捉えられることがある一方で,深刻な精神障害を来す病理的な現象とも考えられる。そしてその深刻な解離現象は多くの大脳生理学的な変化を伴い,それが近年の画像技術の進歩とともに多くの研究を生んでいる。そうした生物学的な研究は日進月歩であるが,個々の研究をみるとその方向性はかなり異なり,それこそ「解離」した状況にある。本書は著者が日々の臨床に携わる中で解離に関連したさまざまなテーマの統合を図り,かつそれを臨床に生かすことを目的とする。そこから浮かび上がる解離の姿は,依然として多くの謎や不明な点を含みながらも,心がさまざまな視点からのアプローチを必要としているという現実を示唆しているともいえるのである。

 
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新刊情報

子どもの精神医学入門セミナー

子どもの精神医学入門セミナー

急増する児童思春期患者への格好の入門書

著者:傳田 健三 編著
氏家武 編著
齋藤 卓弥 編著
 
 
改訂 精神分析的人格理論の基礎

改訂 精神分析的人格理論の基礎

刊行から8年,好評テキストの待望の改訂版

著者:馬場禮子
 
精神分析と昇華

精神分析と昇華

精神分析臨床の新たな可能性を拓く

著者:堀川 聡司
 
 
レジリエンス

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レジリエンスを実践するための10の方法