【改訂】精神科養生のコツ
.jpg)
●【改訂】精神科養生のコツ
神田橋條治 著
判型: 四六
頁数: 232頁
価格: 2,415円(税込)
ISBN(旧):
ISBN(新):
【9784753309047】
刊行年: 2009.05.19
●臨床現場での工夫をあらたに加え大幅改訂
目次●
改訂版のまえがき
初版のまえがき
第一章 「気持ちがいい」を信じる
1 練習の第一段階
2 練習の第二段階
第二章 養生から治療まで
1 練習の第一段階 内側へ注意を向ける
2 練習の第二段階 生物としての活動を加減する
第三章 こころの病気ではなく,脳の病気である
1 こころと脳の関係
2 脳の状態を意識する
3 脳のより良い状態を工夫する
第四章 自然治癒力の働きを見つける
1 感覚の分野
2 運動の分野
3 生理的な分野
第五章 過去をまとめ,未来を目指す
1 自分史を作る
2 愛する・夢
3 花
第六章 指テストと舌トントン
1 Oリング・テスト
2 指タッピング法
3 入江フィンガーテスト
4 舌トントン
5 脳の直接感覚
6 味わう
第七章 自分で整体
1 わたくしたちの骨格
2 体を緩める
3 O脚修正
4 上半身の修正(踵眺めの1)
5 下半身の修正(踵眺めの2)
6 ワニの体操
7 水中のラッコ
8 うつ伏せ寝
9 ストレッチ・ポール
10 枕の工夫
第八章 気と経絡
1 背中に日光
2 往復運動を円運動に変える「8の字回し」
3 掌で気功
4 頭の邪氣をとる
5 体の気功
6 人生の気功
7 腹式呼吸
8 経絡を気でつなぐ
9 数の子の気功
10 焼酎風呂
11 天地につながる
第九章 フィードバック
1 転写水療法
2 自分の声を脳に入れる
3 布団に潜る
4 日記の読み返し
5 鏡の利用
6 痛 み
7 心理療法
第十章 代替医療・民間療法・健康法
1 漢方薬
2 鍼 灸
3 民間薬やサプリメント
4 ホメオパシー
5 アロマセラピー
6 バッチ・フラワー・レメディー
7 体からこころへ
8 電磁波防御
第十一章 いろいろな症状への対処
1 頭 痛
2 めまい
3 冷え性
4 リストカット
5 フラッシュバック
6 発達障害
7 血栓症
第十二章 いろいろな「病気」について
1 精神科医療とのつきあいの心得
2 精神科の病気の本態について
3 統合失調症
4 神経症
5 うつ病
6 双極性感情障害
7 性格障害
8 その他
あとがき
「改訂版のまえがき」から抜粋●
初版からちょうど十年が経ちました。この間,わたくしは古希を迎え,週3日のパート医となりました。加齢からの衰えを考え,心身に余裕をつくる予定でした。ところが,生来の教え好きのせいで,頼まれるままに,あちこちでの合宿勉強会を引き受けてしまいました。また,外来患者が多くなり忙しくなりました。忙しくなったせいで,本を読まなくなりましたが,現場での工夫のほうは増えました。養生のコツもずいぶん溜まり,改訂に取りかかりました。困ったのは,最近のわたくしの診療は,行き当たりばったりの,一発芸的な助言が多くて,一貫性を欠くことです。そうした雑多な助言を拾い集めて,汎用性のある助言にまとめるのに苦労しました。また,養生法や助言を皆さんが試行されるうちに,一人ひとりが,自分に合ったやり方を思いつかれて,自己流が生まれますようにと工夫しました。工夫しているとき,気づきがありました。それは,この本での「養生のコツ」の基底にあるのは,「原始生命体の機能を呼び戻しましょう」との呼びかけであるとの気づきです。
精神科治療学が医学の他の分野にくらべて遅れているのは,動物実験で代用できる部分が少ないせいです。精神の病は,動物であるヒト種の病ではない,人間の病だからです。その理由は,わたくしたちはヒトではなく,内側に文化を組み込んでいる人間というありようであり,そのありようを脱することはできないからなのです。いま必要なのは,他の生物と同じようにもっている,原始生命体の機能を呼び戻し,それと,進化が生み出した人間というありようとの和解を図ることです。昨今,哲学の分野からその作業が進められているようです。わたくしは病と養生の現場で同じ作業を試みているのでしょう。



.jpg)
