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三上 謙一

名前 三上 謙一
カナ ミカミ ケンイチ
 

プロフィール

北海道教育大学保健管理センター教授・カウンセラー。博士(心理学)。臨床心理士。公認心理師。東京都立大学入学後,1990 年代半ばにアタッチメントと出会って以来,「アタッチメントは研究には役立つけど臨床には役立たない」という言葉にモヤモヤを抱えながら学生時代を過ごす。母親の調律行動の観察プロジェクトに加わりつつ,クラメールやスターン,ボウルビィ,ストロロウらに大きな影響を受ける。1997年に東京都立大学大学院入学後,心理臨床の訓練を始めるが,理論と実践に大きな壁があると感じ,2000年に同大学院博士課程を休学して,イギリスのケント大学大学院に留学。精神分析的心理療法を学びつつ,実証的な心理療法研究に触れる。同時に現地のアルコール薬物依存専門機関で臨床経験を積む。2002年に帰国し,2005年3月に東京都立大学大学院人文科学研究科心理学専攻博士課程単位取得退学。同年4月に山梨英和大学大学院専任講師。2006年4月より北海道教育大学保健管理センターに講師・カウンセラーとして着任。学生相談の事例について精神分析的心理療法のスーパービジョンを受けながら,アタッチメント理論に基づいた事例研究を発表し始める。さらに2008年にはアタッチメントとつながりの深い対人関係療法の研修をロンドンのアンナ・フロイトセンター(当時)にて受け,帰国後も日本で研修と実践を続ける。この頃,たまたま手に取ったパトリシア・クリテンデン博士による“Raising Parents”(2008,未邦訳)を読み,その中の「ある言葉」に衝撃を受け,「アタッチメントと適応の動的―成熟モデル(Dynamic Maturational Model of Attachment and daptation: DMM」を学ぶことを決意する。それ以降,DMM 方式のアダルト・アタッチメント・インタビュー(DMM-AAI)を中心にクリテンデン博士から直接指導を受けつつ,DMM-AAI を用いた事例研究を発表する。2018 年にはDMM-AAI のマニュアルである『成人アタッチメントのアセスメント:動的―成熟モデルによる談話分析』(岩崎学術出版社)を監訳者として出版。「アタッチメントによって臨床と研究をつなぎ,学派と職種の対立を超える」を合言葉に,DMM の日本普及を目指して日々臨床と研究に取り組んでいる。

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著作一覧

臨床に活かすアタッチメント

臨床に活かすアタッチメント

臨床と研究の架け橋としてのアタッチメント

著者:三上 謙一
 
 

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