ホーム > 【改訂】ロジャーズを読む

【改訂】ロジャーズを読む

目次

目 次● 
Ⅰ部
 一章実践家ロジャーズの出立
 二章クライアント中心療法の誕生?『カウンセリングと心理療法』
 三章クライアント中心療法の展開?『クライアント中心療法』 
第Ⅱ部
 一章パーソナリティ理論
 二章ロジャーズの治療理論 
第Ⅲ部
 一章ロジャーズの人間観を読む
 二章ロジャーズの教育論を読む
 三章ロジャーズの結婚論を読む
 四章ロジャーズの社会思想を読む 
第Ⅳ部
 一章クライアント中心療法の展望
 二章クライアント中心療法の立場から専門性・資格について考える
 三章「クライアントセンタード」とは何か 

●2005年刊行の『ロジャーズ主要著作集全3巻(末武・保坂・諸富共訳)』対応の改訂版

このページのトップへ

内容説明

■はじめにより  クライアント中心療法の創始者カール・ロジャーズ――。言うまでもなく,わが国の心理療法やカウンセリングにもっとも大きな影響を与えた人物の1人である。  にもかかわらず,たとえばフロイトやユングと比較して,ロジャーズの著作がどのくらい読まれてきたかといえば,一見平易なように見えるその体系の外観がかえって妨げとなってか,実際には意外なほどに読まれてはいないというのが私たちの素朴な印象である。ましてや彼の思想と理論と実践とが,どれだけ正確に理解され検討されてきたかというと,はなはだ心もとないというのが実態ではなかったか。  本書『ロジャーズを読む』は,ロジャーズの数ある著作の中からもっとも重要ないくつかを取り上げ,その内容を紹介すると共に批判的検討を加えていったものである。  その際,ロジャーズには<実践家ロジャーズ>と<理論家ロジャーズ>と<思想家ロジャーズ>という3つの側面があるとの前提に立ち,各々の側面ごとに重要な著作を選定していった。  したがって本書を読めば,ロジャーズの思想と理論と実践とを含んだ全体像を,そのいずれにも偏ることなく,しかも彼の著作そのものと密接なつながりをもって知ることができるようになっている。  この意味で本書は,これからロジャーズおよびクライアント中心療法を学ぼうとされている方々,また現在学びつつある方々にとって,格好の入門書となるはずである。ロジャーズの世界に歩み入るための最適なガイドブックと言ってもよいであろう。  しかしながら本書は,決して単なる入門書ではない。本書の4人の執筆者は,いずれも,ロジャーズの批判的検討に関心を抱き続けてきた者である。いわゆるロジャーズ信者,ロジャーズ個人を崇拝する者ではない。むしろ,実在した臨床家ロジャーズその人を批判的に検討することを通して,ロジャーズの本質,<ロジャーズなるもの>を掴み出すことに心傾けてきた4人である。その意味で本書においては,単なる紹介にとどまらず,ロジャーズの著作に対する主体的な読み込み,つまりは各々の<解釈>を提示するかたちとなっている。4人の執筆者それぞれが,独自の視点から自分なりの<ロジャーズの読み方>を読者の方々に供するものとなっているわけである。  繰り返しとなるが,これまでわが国で刊行されたロジャーズ関係の著作は,ロジャーズの忠実な紹介にとどまるものが大半を占め,本書のように,ロジャーズに対する批判的検討の成果を盛り込んだものは稀である。  それゆえ私たちは,これから,あるいは現在,ロジャーズを学ぶ方々のみならず,これまでロジャーズにかかわってこられた先輩研究者の方々にも本書をお読みいただきご批判を仰ぐとともに,<ロジャーズ>をめぐる創造的論議が巻き起こされれば4人の望外の喜びとするところである。 久能 徹・末武康弘・保坂 亨・諸富祥彦

このページのトップへ

関連書籍

心理臨床への多元的アプローチ

心理臨床への多元的アプローチ

流派を超えて効果的な援助を構築するために

 
 

このページのトップへ