ホーム > 精神障害リハビリテーション論

精神障害リハビリテーション論

リカバリーへの道

精神障害リハビリテーション論

精神障害リハビリテーションの全体像をとらえる

著者 野中 猛
ジャンル 精神医学・精神医療
社会福祉・心身障害学・教育学
出版年月日 2006/12/04
ISBN 9784753306145
判型・ページ数 A5・208ページ
定価 本体3,500円+税
在庫 在庫あり
 

目次

目 次● 

第1編 
社会復帰と地域リハビリテーション
“慢性期”治療プログラムの要諦
国際障害分類の視点による精神障害
精神疾患における認知行動障害研究の動向/他

第2編 
リハビリテーション導入時の面接リハビリテーション過程
集団精神療法適用の意義と手続き
ケアマネジメントの実践
ケアマネジャーに必要なチームワークの技術/他 

第3編 
精神科医療における福祉
社会環境と日常生活活動
精神障害者に対する住居サービス技術の到達点/他

第4編
ニュージーランドにおける精神保健改革とリカバリー運動
リカバリー概念の意義
精神障害リハビリテーションにおける人材育成の重要性

このページのトップへ

内容説明

訳者解題より●  本書は統合失調症を焦点にしており,その生物学的疾病性や障害構造論からはじめて,リハビリテーション実践技術や実践プログラムの研究動向をそろえ,最後に目標であるリカバリーについて総合的に論じており,本書だけでも精神障害リハビリテーションの全体像をとらえることができる。  第1編では,統合失調症という疾病の経過をとらえ,特に「精神の障害」とリハビリテーションの概要を俯瞰する。続いて,WHO国際障害分類の視点から統合失調症の障害を整理する。さらに,旺盛な研究が展開されている認知行動障害について,解明された部分までを確認する。そして,病識や疾病受容という概念に対する新しい見方を紹介する。病識というものが病と自分との関係を認識するという意味であれば,病のはじまり(第1編)のときに問われ,病のおわり(第4編)のために問われてくるものとなろう。  第2編では,リハビリテーションの実践技術を具体的に紹介する。最初の受理面接は,リハビリテーション導入において決定的に重要である。次に,リハビリテーションは一連の過程にそって進展することを理解していただく。提示された事例が参考になるであろう。また,リハビリテーションは社会生活に戻ることでもあり,原則的に集団形態を利用するため,集団精神療法の基本を紹介する。病院から地域生活に至るまで,利用者とサービスを適切につなげるケースマネジメントについても概略を述べる。さらに,リハビリテーションはチームアプローチであり,その実現にはケースカンファレンスの技術が必要なことを強調する。  第3編では,社会環境と個人との関係に注目し,社会への働きかけの原則や技術について述べる。まず社会福祉の原則を整理する。これはソーシャルワーカーの視点である。次に日常生活活動(ADL)と社会環境との関係を論じる。これは作業療法士の視点である。その後,住居支援と就労支援に関する実践研究の到達点を紹介する。世界的なレベルで最前線に至るまでの歴史を知ることは,後発するわが国において,改善のための最短路線を学べるという意義があろう。  第4編では,リハビリテーションの目標であるリカバリーをめぐって,世界の中でもシステマティックに取り入れているニュージーランドの様子を紹介する。次に,わが国の専門職にはまだなじみの少ないリカバリー概念の歴史や実証的研究を総合的に論じる。最後に,精神障害をもつ人々に役立つ専門職とは何か,その人材を育成するための方向についてふれて全編を閉じる。

このページのトップへ