ホーム > クライアント中心療法

クライアント中心療法

ロジャーズ主要著作集・2

目次

目次● 
編集者はしがき
著者はしがき 
第一部クライアント中心療法の現在
 第一章 クライアント中心療法の発展的特質
 第二章カウンセラーの態度とオリエンテーション
 第三章クライアントにより体験される心理療法の関係
 第四章心理療法の過程
 第五章他の見地より提起される三つの質問――転移・診断・適用 
第二部クライアント中心療法の応用
 第六章学生中心の授業
 第七章カウンセラーおよび心理療法家の訓練 
第三部心理学理論に向けて
 第八章人格と行動についての理論 
訳者あとがき
文献 

●原題『Client-Centered Therapy: Its Current Practice, Implications, and Theory. 1951』

このページのトップへ

内容説明

訳者あとがきより●  本書『クライアント中心療法』は,心理臨床の世界における偉大な理論家であるカール・ランサム・ロジャーズ(Rogers, Carl Ransom ; 1902-1987)の代表作,“Client-Centered Therapy : Its Current Practice, Implications, and Theory”(Houghton Mifflin Company, 1951)のうち,ロジャーズ自身の手による全論文の訳である。このたび「ロジャーズ主要著作集」の第1巻『カウンセリングと心理療法』に続く第2巻として企画・刊行された。  12年間におよぶニューヨーク州ロチェスター児童相談所での臨床活動の後,オハイオ州立大学教授に就任したロジャーズは,すぐに『カウンセリングと心理療法』(本シリーズ第1巻)を世に問う。この実践家ロジャーズとしてのまったく新しい考えは,発表と同時にさまざまな波紋を呼び,激しい論争を巻き起こすことになる。その内容は,当時隆盛を誇った指示的カウンセリングや精神分析に対するアンチテーゼの色彩が強く,後年彼自身が認めているように明らかに「技術志向」であったと言えよう。そして,その中に,「指示的アプローチ対非指示的アプローチ」という章もあったため,彼の本意ではなかったであろうが,「非指示的」という名称が広まっていく。また,この当時の彼の他の論文などから,「うなずき」や「感情の反射」といった「非指示的技法」だけがカウンセリングの練習として取り上げられていくようなことも起きた。結果的に,彼の主張は技法として指示を与えないやり方として受け取られ,本来の考えから離れて一人歩きし始め,多くの誤解と批判を受けることになる。  しかし,ロジャーズ自身は,こうした初期のアンチテーゼとしての技術志向から,独自のかつ根源的な心理臨床家の態度条件についての考察を深めていく。そして,1945年シカゴ大学の教授,同年開設されたカウンセリング・センター所長に就任したロジャーズは,ここで生涯でもっとも生産的な12年間を過ごすことになる。言うまでもなく本書はその時代に書かれ,このカウンセリング・センターにおける活動の集大成ともいうべき内容になっている。  この間の彼の理論的変化を一言で表現するならば,「技術としての非指示的アプローチから心理臨床家の態度としてのクライアント中心療法へ」ということになろう。この本書をもって理論家ロジャーズが誕生したと言える。そして,これ以降ロジャーズは,心理臨床の世界に精神分析理論,行動理論と並んで第三勢力とされる人間性心理学を代表する理論家としての地位を確立していくことになる。 保坂 亨

このページのトップへ

関連書籍

心理臨床への多元的アプローチ

心理臨床への多元的アプローチ

流派を超えて効果的な援助を構築するために

 
カウンセリング実践の土台づくり

カウンセリング実践の土台づくり

臨床家としてのぶれない基盤を固めるために

著者:吉良安之
 
 

このページのトップへ