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自閉症のTEACCH実践②

自閉症のTEACCH実践②

前書以降さらに積み重ねられたわが国での実践

著者 佐々木正美
ジャンル 精神医学・精神医療
自閉症・発達障害
出版年月日 2005/08/01
ISBN 9784753305070
判型・ページ数 A5・216ページ
定価 本体3,500円+税
在庫 在庫あり
 

目次

目次● 
第1章 保育園の取り組み 
第2章 幼児通所プログラム―ひよこ園の取り組み,その後 
第3章 障害児学級での実践―落ち着いた学校生活が過ごせるために 
第4章 学校教育プログラム 
第5章 成人入所プログラム 
第6章 就労を可能・不可能にする因子の分析 
第7章 作業所での自閉症支援 
第8章 成人通所施設においてTEACCHの理念を生かす―わたげの取り組み 
第9章 自閉症・発達障害支援センターのしごと―滋賀県自閉症・発達障害支援センターの現状と今後の方向 
第10章 家庭での実践 

執筆● 矢野理絵・長濱恵子・豊田祥代・藤岡紀子・上林延子・安田順子・寺尾孝士・近藤弘子・中西仁志・中村公昭・小林信篤・井深允子・山瀬正己

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内容説明

序文より●  今年(2005年)5月20日,TEACCH設立40周年を祝う「GALA Supp-orting the TEACCH Autism Program/Celebrating 40 Years of Learning for Living」という会に出席してきた。その催しは同時にTEACCH部創設者Eric Schopler教授の正式な引退記念の会でもあった。  この祝賀会に先立って前日に開かれた恒例のMay Conferenceには,その他にもミシガンのL. Tsai教授や診断分類マニュアルDSMで馴染みの深いF. Volkman教授らの講義があったりして,TEACCHプログラムとショプラー教授や仲間たちの功績に寄せられる全米や世界の各地からの高い評価と称賛の実際に直接触れる思いであった。  せっかくの機会であったから,その第26回May Conference(Annua TEACCH Confer-ence)にさらに先立って開催されたTEACCH International Inserviceのプログラムにも出席してみた。参加者は原則としてTEACCHの現任者研修を受けた内外の人々だが,ノースカロライナをはじめ広く全米や世界各地の自分の仕事場に戻って,それぞれが実践している活動の実際を報告し合うものである。  このプログラムには初めて参加してみたが,それぞれが意欲的で優れた発表であると思う一方で,近年わが国でも各地で広く種々の形式で実践され報告しあっているものの内容も遜色がなくなってきていることを実感させられるものであった。  たとえば今年で第4回になる「自閉症カンファランスNIPPON」(朝日新聞厚生文化事業団と実行委員会主催)も同様の主旨と水準をもつものであり,本書シリーズの意図や内容もまったく同じである。  TEACCHが40年前から一貫して指摘し実践してきた「視覚的構造化」の原理は,わが国との交流が始まって23年を経た現在,私たちが自分たちの文化のなかで自閉症の人々と共生しようとする場合にも,彼ら彼女たちの固有の機能の高低や内容に合わせて,そのユニバーサルデザインやバリアフリーの具体的な実践を試みようとするとき,不可欠と思われるほど有用なものであることが,あらためて理解される。本書を読まれる人たちにも,そのことは強く実感していただけることだと思う。  発達障害者支援法がこの4月1日から施行された。自閉症の人や家族に対する支援の実際が,早期から生涯にわたって,都道府県や市町村・地方公共団体そして専門家・職業者さらに一般国民に強く求められる時代になった。法律の文面を入念に読んでみると,ノースカロライナでのTEACCHプログラム・モデルをわが国の文化や風習に合わせて実施するように求められているような気持ちになる。それを超えるようなプログラム・モデルは,世界のどこにもないように思えるからである。

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