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ロジャーズが語る自己実現の道

ロジャーズ主要著作集・3

目次

目次抜粋●
「これが私です」
人間的成長の促進に関するいくつかの仮説
援助的関係の特徴
心理療法について何を知りえたか
心理療法におけるいくつかの確かな方向性
人が“ひと”になるとはどういうことか
心理療法の過程概念
「自己が真にあるがままの自己であるということ」
人間か科学か?
心理療法における人格変化
クライアント中心療法のリサーチ
家庭生活に対するクライアント中心療法の意義
人間関係と集団間の関係におけるコミュニケーションの危機への対応
人間関係の一般的法則についての試案
創造性の理論をめざして

●原題『On Becoming a Person: A Therapist’s View of Psychotherapy. 1961』

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内容説明

訳者あとがきより● 現代カウンセリングの祖であり,日本のカウンセリング界に最も大きな影響を与え続けてきたカール・ランサム・ロジャーズ。彼が世に出した幾多の書物の中で,最も多くの人に読まれ,最も強く人々の心を打ったロジャーズの主著と言えば,それは間違いなく,本書『ロジャーズが語る自己実現の道』でしょう。  1961年,ロジャーズ59歳にして出したこの6冊目の著書が,ロジャーズの名前を世に一挙に広めていきました。それまでロジャーズの本の読者は,どちらかと言えば専門家,心理療法家やカウンセラーたちから,せいぜい教師や福祉関係者にとどまっていたのですが,この本ではじめて,ロジャーズは一般の読者向けに書いたのです。心理療法家(カウンセラー)としての発見にとどまらず,1人の人間としての自分を開き,読者に語りかけるように書かれたこの著作には,発売後ただちに,読者から多くの反響が寄せられ,ロジャーズはたちまちにして,かつてなかったほどの脚光を浴びることになります。当時ペーパーバック版が普及し始めていたことも手伝って,数年のうちに60万部を突破したと言います。  20世紀の末にワシントンの国会図書館が主催して「次の世紀に残したい100冊の本」が選ばれましたが,本書はなんとその1冊に選ばれたのです(1位はもちろん聖書で,7位にフランクルの『夜と霧』が選ばれましたが,100位以内に心理学関係のものはほとんどなかったようです)。『カウンセリングと心理療法』や『クライアント中心療法』が専門家の間にロジャーズの名を知らしめた本だとすれば,本書『自己実現の道』は,一般の人々の間でのロジャーズの知名度を一挙に高めた本です。この本の爆発的な人気と,1960年代に米国西海岸を中心に巻き起こり世界に広まった人間性回復運動ないしエンカウンター運動の祖としてのカリスマティックな顔があいまって,ロジャーズはカウンセリング界における不世出のスーパースターの座を獲得したのです。  心理学の枠を超えて,多くの人々の心をとらえたロジャーズの「古典」である本書の全訳が出版後40年以上経った今日,ようやく,1冊のまとまった本として刊行されることになりました(これまでは,本書の多くの章が,村山正治編『ロージァズ全集12巻 人間論』を中心に,全集の4,5,6,12,15巻の5つの巻に分かれて収録されていましたが,本書の第2章,第9章はどの巻にも収録されていませんでした)。日本でのロジャーズの影響力を考えると,本書は,とうの昔に日本語訳が文庫本になって,多くの人が手軽に読めるようになっていなくてはならないくらいの,大きな意味を持った重要な本だと思います。それだけに,日本におけるこれまでの本書の扱われ方は不思議としか言いようのないものです。ロジャーズの著書の中でも,本書はそうした特別な意味を持つ著書であるだけに,訳者としてはたいへん感慨深いものがあります。

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