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認知療法
精神療法の新しい発展
患者自らの力を生かす新しい治療技法の体系
著者 | A.T.ベック 著 大野 裕 訳 |
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ジャンル | 心理療法・カウンセリング 行動療法・認知療法・認知行動療法 |
出版年月日 | 1990/02/15 |
ISBN | 9784753390007 |
判型・ページ数 | A5・320ページ |
定価 | 5,500円(本体5,000円+税) |
在庫 | 在庫あり |
目次
序文
第1章 常識とその彼岸
患者のジレンマ/意識と常識/常識が失敗に終わるとき/常識を越えて:認知療法
第2章 内的コミュニケーションを求めて
隠されたメッセージ/自動思考の発見/自動思考の質/自己観察と自己指示/予期/規則および内的信号
第3章 意味と情緒
意味の意味/情緒への道/個人領域/悲しみ/幸福感と興奮/不安/怒り/悲しみ,怒り,および不安の喚起を区別する
第4章 情緒障害の認知内容
急性情緒障害/神経症的障害/精神病/思考の異常の質/規則の法則
第5章 抑うつのパラドックス
手がかり:喪失感覚/抑うつの発展/うつ病に関する実験的研究/うつ病の合成
第6章 警報は火事よりも悪い:不安神経症
不安/不安と恐怖/不安神経症
第7章 恐れて,しかし恐れず:恐怖症および強迫
“客観的危険"の問題/二重の確信系/恐怖症の発展
第8章 身体を越える心:精神身体障害およびヒステリー
心と身体に関する問題/精神身体障害/身体的イメージ化/ヒステリー
第9章 認知療法の原則
認知療法の標的/治療的共同作業/信頼感を作り出す/問題の還元/学習することを学習すること
第10章 認知療法の技法
実証的方法/非適応的観念を認識すること/空白を埋める/距離をおくこと,および脱中心化/結論を確認すること/規則を変えること/全体的な戦略
第11章 うつ病に対する認知療法
認知的アプローチの理論的根拠/認知の修正の標的/外部からの要求を過大視すること/認知および行動療法の予後研究
第12章 認知療法の現状
精神療法を評価すること:いくつかの基準/治療の認知システム/精神分析との比較/行動療法:認知療法の構成要素/結語
参考文献
解題
人名索引
事項索引
第1章 常識とその彼岸
患者のジレンマ/意識と常識/常識が失敗に終わるとき/常識を越えて:認知療法
第2章 内的コミュニケーションを求めて
隠されたメッセージ/自動思考の発見/自動思考の質/自己観察と自己指示/予期/規則および内的信号
第3章 意味と情緒
意味の意味/情緒への道/個人領域/悲しみ/幸福感と興奮/不安/怒り/悲しみ,怒り,および不安の喚起を区別する
第4章 情緒障害の認知内容
急性情緒障害/神経症的障害/精神病/思考の異常の質/規則の法則
第5章 抑うつのパラドックス
手がかり:喪失感覚/抑うつの発展/うつ病に関する実験的研究/うつ病の合成
第6章 警報は火事よりも悪い:不安神経症
不安/不安と恐怖/不安神経症
第7章 恐れて,しかし恐れず:恐怖症および強迫
“客観的危険"の問題/二重の確信系/恐怖症の発展
第8章 身体を越える心:精神身体障害およびヒステリー
心と身体に関する問題/精神身体障害/身体的イメージ化/ヒステリー
第9章 認知療法の原則
認知療法の標的/治療的共同作業/信頼感を作り出す/問題の還元/学習することを学習すること
第10章 認知療法の技法
実証的方法/非適応的観念を認識すること/空白を埋める/距離をおくこと,および脱中心化/結論を確認すること/規則を変えること/全体的な戦略
第11章 うつ病に対する認知療法
認知的アプローチの理論的根拠/認知の修正の標的/外部からの要求を過大視すること/認知および行動療法の予後研究
第12章 認知療法の現状
精神療法を評価すること:いくつかの基準/治療の認知システム/精神分析との比較/行動療法:認知療法の構成要素/結語
参考文献
解題
人名索引
事項索引
内容説明
「自分の考えの基本的なものが全部入っている」と言う本書は,ベックが認知療法について初めて体系的に書き表したものである。彼の認知療法の原点とも言え,現在も読み継がれている名著である。認知療法・行動療法・認知行動療法家であれば,一度は読むべきである。原点から学ぶところは大きい。
著者情報
A.T.ベック 著
アーロン・T・ベック博士は,ペンシルバニア大学医学部精神医学教室教授であり,同時に,認知療法センター所長でもある。博士の精神医学的,心理学的問題に関する研究に対しては,アメリカ精神医学会,アメリカ精神病理学会,アメリカ自殺学会から,数多くの賞が授与されている。主要著書としては,“Depression:Causes and Treatment”(1967),“Cognitive Therapy and the Emotional Disoeders”(1976,邦訳「認知療法:精神療法の新しい発展」大野裕訳,岩崎学術出版社刊,1990),“Anxdiety Disorders and Phobias:A Cognitive Perspective”(1985),“Cognitive Therapy of Personality Disorders”(1990),“Love is Never Enough”(1988)などがある。彼はまた,学術雑誌“Cognitive Therapy and Research”誌の創刊時の編集者でもある。第一線の精神医学者の証であるといえるRoyal College of Psychiatristsの会員として選出されているとともに,ブラウン大学より名誉医学博士を授与されている。
大野 裕 訳
1950年 愛媛県に生まれる
1978年 慶應義塾大学医学部卒業
慶應義塾大学医学部精神神経科学教室へ勤務
精神医学,精神療法学専攻
1985年-1988年 コーネル大学医学部留学
1988年 ペンシルバニア大学医学部留学
1989年 学位取得
2002年 慶應義塾大学教授(保健管理センター)
2011年 国立精神・神経医療研究センター認知行動療法センター長
現 在 大野裕研究所所長,認知行動療法研修開発センター理事長
著 書 『こころが晴れるノート』(創元社),『簡易型認知行動療法実践マニュアル』(ストレスマネジメントネットワーク),『はじめての認知療法』(講談社)ほか多数
訳 書 『認知療法』(岩崎学術出版社),『認知行動療法トレーニングブック』(医学書院)ほか多数
監 修 こころのスキルアップ・トレーニング(http://www.cbtjp.net/)