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精神分析事典

精神分析事典

学派,言語,文化に偏らず精選された1,147項目。待望の刊行

著者 小此木 啓吾 編集委員会代表
北山 修 編集委員会幹事
ジャンル 精神分析
出版年月日 2002/03/20
ISBN 9784753302031
判型・ページ数 B5・712ページ
定価 22,000円(本体20,000円+税)
在庫 在庫あり
 

内容説明





わが国の精神分析研究もすでに戦後50 年の積み重ねを経て,各分野の主題や概念について,日本精神分析学会を中心に膨大な知識の蓄積が行なわれ,成熟を遂げた。その成果を本事典の執筆者各位のご参加を得て,世界で最も幅広いしかも総合的な精神分析事典を意図した。学派,言語,文化に偏らず精選された1,147項目を収録。

編集の意図
 既存の海外の精神分析事典はいずれも特定の立場と学派に基づくだけに,それぞれ独自の視点が明らかでそれなりの深い含蓄があるが,精神分析全体を展望するものとは言い難い。本事典は,わが国の精神分析の輸入文化的な特質をも生かすことによって,世界で最も幅広いしかも総合的な精神分析事典を意図 した。わが国の精神分析研究もすでに戦後50年の積み重ねを経て,各分野の主題や概念について,日本精神分析学会を中心に膨大な知識の蓄積が行なわれ,成熟を遂げた。その成果を本事典の執筆者各位のご参加を得て集大成した。

本書の特色
1.100年余の歴史をもつ精神分析の,古典と現代にわたる1,147項目の重要な知見を,学派,文化,言語に偏ることなく,厳しく精選し収録しています。

2.フロイトそのもの,フロイト学派,対象関係論,クライン学派,自己心理学,乳幼児研究,間主観的アプローチはもとより,力動精神医学,臨床心理学,乳幼児精神保健,児

童・思春期精神医学,発達心理学,心身医学などの精神分析の応用領域に至るまで,わが国の第一人者たちによって,最新の成果や知見を駆使して執筆されました。

3.臨床理論を中心に,文化論や応用精神分析学も取り入れ,わが国の独創的概念や国際的貢献も幅広く収録されています。

4.巻末の参考文献は,著作者名のアルファベット順に整理されて,それだけで精神分析の文献の総覧として活用できます。

5.索引は和文事項,欧文事項,欧文人名の3種類に詳細に整理され,あらゆる分野からの使用に役立つように工夫されています。

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著者情報

小此木 啓吾 編集委員会代表

慶應義塾大学医学部卒業。慶應義塾大学環境情報学部教授、東京国際大学人間社会学部教授、日本精神分析学会元会長。医学博士。専門は精神分析学。単著『エロス的人間論』『現代精神分析I・II』『フロイト』『モラトリアム人間の時代』『自己愛人間』『日本人の阿闍世コンプレックス』『現代精神分析の基礎理論』『フロイト思想のキーワード』『現代の精神分析』をはじめ、共編著・訳書多数。

北山 修 編集委員会幹事

精神分析家・元日本精神分析学会会長・医学博士。1946年淡路島に生まれる。1972年京都府主医科大学卒業。1974~1976年ロン ドン大学精神医学研究所およびモーズレイ病院にて研修。1981~1991年北山医院精神科院長。1986年国際精神分析学会正会員。1991年九州大学教育学部助教授。1994年同教授。2010年まで九州大学大学院人間環境学研究院・医学研究院教授。専攻精神分析学。現職北山精神分析室,白鴎大学学長。著書 錯覚と脱錯覚/北山修著作集〈日本臨床の深層,全3巻〉/フロイトと日本人(編著)/覆いをとること・つくること/定版見るなの禁止(岩崎学術出版社),共視論(共著,講談社),幻滅論/劇的な精神分析入門/最後の授業/意味としての心(みすず書房),悲劇の発生論(金剛出版),心の消化と排出(作品社)。 訳書 ウィニコット=小児医学から精神分析へ/抱えることと解釈(以上監訳,岩崎学術出版社)ストレイチー=フロイト全著作解説(監訳,(人文書院),フロイト=「ねずみ男」精神分析の記録(監訳,人文書院)

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