ホーム > 自閉症のTEACCH実践③

自閉症のTEACCH実践③

自閉症のTEACCH実践③

わが国でますます発展するTEACCHプログラム,その実践の集積

著者 佐々木 正美
桑原 綾子
河本 弘美
重松 孝治
北村 佳世子
後藤 博行
服巻 智子
貞包 由紀子
金子 啓子
ジャンル 自閉症・発達障害
出版年月日 2007/09/20
ISBN 9784753307081
判型・ページ数 A5・168ページ
定価 本体2,500円+税
在庫 在庫あり
 

目次

●目 次

自閉症のTEACCH実践③の出版にあたって  

第1章 「ライフサポート ここはうす」3年の歩み――家族の方・地域の方との連携を通して
第2章 共に育つ園生活をめざして
第3章 余暇支援――キャンプ活動の実践から
第4章 診療所での実践――絵カードを利用して
第5章 成人通所施設における支援――“わたげ”の取組み
第6章 自閉症・アスペルガー障害の成人支援の現状
第7章 家庭での取組み

このページのトップへ

内容説明

●まえがきより  TEACCH実践シリーズを出版し始めて,今回第3集になる。第1集当時は,このようになるという予測も計画もなかったので,「1」という表題がない。  まったく予想外に多くの読者や利用者の熱意に後押しされてきた。改めてTEACCHプログラムの優れた真実を,再認識する思いである。  今年3月30日,私はボストンで開催された国際学会SRCD(Society for Research in Child Development)の隔年次の総会に招かれた。故エリック・ショプラーを追悼するシンポジウムへの出席を要請されたのである。  シンポジウムはマイケル・ラター(ロンドン)の発案で,キャサリン・ロード(ミシガン)が事務局を務め,ゲィリー・メジボフ(ノースカロライナ)と私が招かれた。シンポジウムの主題は,From Research To Practice,From Practice To Research というものであった。  立ち見の出るほどの盛会であったし,私が直接耳にした参集者の言葉でも,ショプラーほどこの主題がぴったりする人はいないという声をいくつも聞いた。またラターは,彼はど国際的な活動を実行し得た人も稀有であることを強調していたが,私たちもその恩恵を大きく受けているわけで,まったく同感である。  歴史も規模も大きな学際的な国際学会で,小さな自閉症領域の個人(故人)を偲ぶ会が特別に企画・実行されるということは,本当に異例のことだと,多くの参会者から教えられた。故人の業績の大きさを物語ること以外のものではない。    近年,高機能自閉症の当事者やアスベルガー症候群の人々から,わが家のホームページに,あるいは手紙などで,数多くの発言が寄せられる。それらの文面を見ても,どれほどTEACCHプログラムの研究や実践が,名実ともに優れているかが分かる。  多くの高機能の当事者さえもが,いかに文字や絵などの視覚的な情報に意味や安らぎを得ているか,あるいは予期しないこと(予定にないこと)に直面したときの大きな恐れや混乱,失敗や挫折の体験による重症な二次障害の数々--ひとことで言うならば,TEACCHプログラムの原理は,これらのことを防ぎながら,私たちとどのようにして共生や協働を可能にしていくかを追求し実践するものである。  第3集の本書を読まれた方々も,前2集と同様に,さらに多様な場面での活動について知見を得て,理解や認識を深めていただけると思う。  自閉症カンファレンスNIPPONも,今年で第7回を迎えて,ますます盛会であることが期待されている。TEACCHプログラム・モデルが,それぞれの文化に合わせて,すでに実践されている世界45カ国と並んでわが国でも,大いに発展していくことを願わずにはいられない。自閉症の人々やその家族に,豊かな幸福をもたらすことは,世界各地の実践者が確認ずみのことである。 2007年8月4日   第30回めのノースカロライナ訪問を明日にひかえて ショプラー先生への追悼の心をこめて 佐々木 正美
●本書のみどころ(各章より抜粋)●

このページのトップへ

著者情報

佐々木 正美

1966年新潟大学医学部卒業。1969年ブリティッシュ・コロンビア大学児童精神科に留学。現職川崎医療福祉大学医療福祉学科教授,ノースカロライナ大学精神科臨床教授。 著訳書 児童精神科医が語る―響きあう心を育てたい,自閉症のTEACCH実践/②/③(岩崎学術出版社),自閉症の治療教育プログラム(監訳,ぶどう社),児童精神医学の臨床(ぶどう社),自閉症児の発達単元267(監訳,岩崎学術出版社) 他

桑原 綾子

1972年愛媛県に生まれる 1995年愛媛大学教育学部卒業 同年今治福祉施設協会ひよこ園勤務 現職特定非営利活動法人コミュニケーションハンディキャップ研究会 「ライフサポート ここはうす」所長

河本 弘美

1952年滋賀県彦根に生まれる 1973年大阪基督教短期大学卒業 1973年高槻市立幼稚園勤務 現職高槻市立土室幼稚園園長

重松 孝治

1976年大阪に生まれる 1999年大阪教育大学教育学部 2001年同大学院修了 2001年大阪府立藤井寺養護学校勤務 現職川崎医療福祉大学講師

北村 佳世子

1960年和歌山に生まれる 現職京都市児童福祉センター発達相談所 治療教育課診療部門

後藤 博行

1964年神奈川県に生まれる 現職社会福祉法人横須賀たんぽぽの郷わたげ施設長

服巻 智子

臨床発達心理士。TEACCH上級コンサルタント。ソーシャルストリーズ日本語圏公認指導者。教育学修士。1992年米国ノースカロライナ大学TEACCH部留学。2000年英国バーミンガム大学自閉症学科留学。2011年4月から、肥前精神医療センターで研究員をしながら、佐賀大医学系大学院で研究生活を始める。厚生労働省発達障害者支援施策検討委員、佐賀県特別支援教育専門家チーム、佐賀市発達障害支援施策アドバイザー、佐賀県発達障害者支援センター結顧問大阪大学大学院大阪大学、金沢大学、浜松医科大学、千葉大学、福井大学連合小児発達学研究科招聘教員

貞包 由紀子

1979年佐賀県に生まれる 2001年西九州大学社会福祉学科卒業 2001年医療機関勤務 現職それいゆ相談センター,ソーシャルワーカー

金子 啓子

1966年岡山に生まれる 1989年立命館大学文学部卒業 現職特定非営利活動法人ケセランパセラン理事長

このページのトップへ