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自閉症のTEACCH実践③

自閉症のTEACCH実践③
 

目次

●目 次

自閉症のTEACCH実践③の出版にあたって  

第1章 「ライフサポート ここはうす」3年の歩み――家族の方・地域の方との連携を通して
第2章 共に育つ園生活をめざして
第3章 余暇支援――キャンプ活動の実践から
第4章 診療所での実践――絵カードを利用して
第5章 成人通所施設における支援――“わたげ”の取組み
第6章 自閉症・アスペルガー障害の成人支援の現状
第7章 家庭での取組み

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内容説明

●まえがきより  TEACCH実践シリーズを出版し始めて,今回第3集になる。第1集当時は,このようになるという予測も計画もなかったので,「1」という表題がない。  まったく予想外に多くの読者や利用者の熱意に後押しされてきた。改めてTEACCHプログラムの優れた真実を,再認識する思いである。  今年3月30日,私はボストンで開催された国際学会SRCD(Society for Research in Child Development)の隔年次の総会に招かれた。故エリック・ショプラーを追悼するシンポジウムへの出席を要請されたのである。  シンポジウムはマイケル・ラター(ロンドン)の発案で,キャサリン・ロード(ミシガン)が事務局を務め,ゲィリー・メジボフ(ノースカロライナ)と私が招かれた。シンポジウムの主題は,From Research To Practice,From Practice To Research というものであった。  立ち見の出るほどの盛会であったし,私が直接耳にした参集者の言葉でも,ショプラーほどこの主題がぴったりする人はいないという声をいくつも聞いた。またラターは,彼はど国際的な活動を実行し得た人も稀有であることを強調していたが,私たちもその恩恵を大きく受けているわけで,まったく同感である。  歴史も規模も大きな学際的な国際学会で,小さな自閉症領域の個人(故人)を偲ぶ会が特別に企画・実行されるということは,本当に異例のことだと,多くの参会者から教えられた。故人の業績の大きさを物語ること以外のものではない。    近年,高機能自閉症の当事者やアスベルガー症候群の人々から,わが家のホームページに,あるいは手紙などで,数多くの発言が寄せられる。それらの文面を見ても,どれほどTEACCHプログラムの研究や実践が,名実ともに優れているかが分かる。  多くの高機能の当事者さえもが,いかに文字や絵などの視覚的な情報に意味や安らぎを得ているか,あるいは予期しないこと(予定にないこと)に直面したときの大きな恐れや混乱,失敗や挫折の体験による重症な二次障害の数々--ひとことで言うならば,TEACCHプログラムの原理は,これらのことを防ぎながら,私たちとどのようにして共生や協働を可能にしていくかを追求し実践するものである。  第3集の本書を読まれた方々も,前2集と同様に,さらに多様な場面での活動について知見を得て,理解や認識を深めていただけると思う。  自閉症カンファレンスNIPPONも,今年で第7回を迎えて,ますます盛会であることが期待されている。TEACCHプログラム・モデルが,それぞれの文化に合わせて,すでに実践されている世界45カ国と並んでわが国でも,大いに発展していくことを願わずにはいられない。自閉症の人々やその家族に,豊かな幸福をもたらすことは,世界各地の実践者が確認ずみのことである。 2007年8月4日   第30回めのノースカロライナ訪問を明日にひかえて ショプラー先生への追悼の心をこめて 佐々木 正美
●本書のみどころ(各章より抜粋)●

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