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児童分析の訓練―診断および治療技法

目次

アンナ・フロイト著 佐藤紀子・岩崎徹也・辻祥子訳

アンナ・フロイト著作集・10 OCT82
目次● Ⅰ部 児童分析における終結の問題/ルネ・スピッツとのディスカッション/発達上の障害としての青年期/児童分析小史/精神科医の訓練における精神分析理論の位置づけ/理想的な精神分析研究所/行動化/児童分析の適応例と非適応例/精神分析の直面する困難/児童期の症候学/幼児神経症/精神分析の専門分野としての児童分析 Ⅱ部 施設保育か養親保育か/映画評/ペインター氏とバニスター夫妻の係争/エール大学法学部の学位授与式での講演 Ⅲ部 ハムステッド・クリニック精神分析双書への序文/ゴードンの著書への序文/狼男による「狼男」への前書き/J.ストラッキーについて
●A5判304頁 定価=本体4,800円+税

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著者情報

A.フロイト

アンナ・フロイト。精神分析の創始者・ジークムント・フロイトの娘で、イギリスの精神分析家。児童精神分析の開拓者。 ウィーン生まれ。ウィーンのコッタージ・リセウム(Cottage Lyceum)に学ぶ。 1914年にイギリスに渡り、戻って自分が学んだリセで教鞭をとる。 1918年、父から精神分析を学び、その道に入る。最初の論文は、1922年発表。1923年から精神分析家としての実践を開始。 同年、父ジークムントが癌である事が判明、以来雑務に支障を来たすようになった父親に代わり、国際精神分析学会の事務局長、 ウィーン精神分析訓練研究所の所長などを引き受ける。 1939年、父親が死去してからは、ますます児童心理学に専念した。 メラニー・クラインとの研究上の意見の相違からイギリスの精神分析学会で論争を引き起こす。 その間にも弟子(たとえば、エリク・エリクソンなど)を多数育て、戦争が子ども達に与えた影響なども調査した。 特に、幼児の防衛機制についての研究が名高い。 彼女の死後、彼女の住んだ家 20 Maresfield Gardens, Hampstead は、父フロイトの亡くなった家でもあることから、 フロイト博物館になっている。もちろん、彼女の書斎もそこにある。(Wikipediaより)

牧田 清志

1914年 東京に生まれる 1939年 慶應義塾大学医学部卒業。医学博士。精神医学専攻。殊に児童精神医学。 1956年 米国メリーランド州ボルティモア市、ジョンズ・ホプキンス大学児童精神科に留学レオ・カナー教授に師事して児童精神医学を研鑽。帰国後日本児童精神医学会設立に努力。第3回日本児童精神医学会会長。慶應義塾大学医学部精神神経科教授などを経て、東海大学医学部精神科教授。

黒丸 正四郎

1915年生まれ。鹿児島県出身。京都帝国大学医学部卒。1948年医学博士。大阪市立大学医学部助教授、神戸医科大学助教授、59年教授、66年神戸大学教授、80年定年退官、名誉教授、甲南女子大学教授、86年退任。精神神経科学。

佐藤 紀子

1952年 東京女子大学文学部(心理学専攻)卒業 1954年 慶應義塾大学医学部神経科医局員、臨床心理学、精神分析学専攻 その後、文京大学講師、成城精神分析オフィス主事

岩崎 徹也

1935年東京に生まれる。1959年慶大医学部卒業, 医学博士。1969年~1972年メニンガー記念病院およびトビカ精神分析研究所に留学。1979年~2000年東海大学医学部精神科教授。専攻精神医学,精神分析学。現職日本橋学館大学人文経営学科教授,東海大学名誉教授。 著書 専門医のための精神医学(編著,医学書院)現代精神医学大系(分担執筆,中山書店)精神医学事典(分担執筆,弘文堂)精神分析セミナー全5巻(編著,岩騎学術出版社)その他研究論文多数 訳著 K. メニンが一著「精神分析技法論」(岩崎学術出版社)

辻 祥子

1958年 早大文学部卒業、臨床心理学、精神分析学専攻 同 年 国立精神衛生研究所研究生 1960年 武田病院に勤務

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