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認知行動療法による子どもの強迫性障害治療プログラム

OCDをやっつけろ!

目次

●目  次
 緒言 
 はしがき  
第Ⅰ部 はじめに
 第1章 子どもの強迫性障害(OCD):総説  
 第2章 強迫性障害(OCD)のアセスメント  
 第3章 治療の概要  
第Ⅱ部 セッション治療プログラム
 第4章 セッション1:神経行動学的枠組みを作る  
 第5章 セッション2:“道具箱”を導入する  
 第6章 セッション3:OCDマップを作成する  
 第7章 セッション4:“道具箱”を完成させる  
 第8章 セッション5:ERPを本格的に開始する  
 第9章 セッション6:引き続きERPを行なう  
 第10章 セッション7:家族セッションI  
 第11章 セッション8~11:不安階層表を登っていく  
 第12章 セッション12:家族セッションII  
 第13章 セッション13~18:ERPを終える 
 第14章 セッション19:再発予防 
 第15章 セッション20:卒業
 第16章 セッション21:ブースターセッション
第Ⅲ部 トラブルシューティング
 第17章 落とし穴
 第18章 特別なヒント:補助的な治療介入
 第19章 家族と協力する 
 第20章 学校と協力する
 
 付録Ⅰ 配布資料および図
 付録Ⅱ 評価質問紙
 付録Ⅲ 親へのヒント,ガイドライン,情報源
 
 参考文献
 あとがきにかえて:小児の強迫性障害治療の実際
 人名索引
 事項索引

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内容説明

●はしがきより  本マニュアルの作成にあたって,児童・思春期の子どもを指すのに「子ども」という言葉を使用した。しかし,年齢に関係する特別な問題が生じる場合には,児童または思春期と明記する。本マニュアルを通して明確で専門的でない言葉を使うことがわれわれの目標であるので,多様なバックグラウンドをもつ治療者にも本マニュアルは入りやすいであろう。このプログラムの使用者は,OCDの治療に関する他の多くの本を読んでこの障害についての知識を広げていただきたい。どの章にもヒントと臨床上のコツを載せた。これらは概ね,これらの例が最も有用と思われる治療段階を説明した個所に載せているが,こうしたヒントはどの治療時点でも役立つ可能性がある。したがって,治療者は治療を開始する前に本書をよく読むことが重要である。   本マニュアルの作成にあたり,われわれは何百人もの児童・思春期の子どもを診察・治療し,2,000時間を超えるOCD治療を実地に行なった。途中,われわれは間違いも治療上の回り道もたくさんしたが,本マニュアルを読めばそれらのほとんどを回避できる。子どもたちと家族のOCDに対する反応の仕方はさまざまであるし,OCDの出現の仕方も実にさまざまであるから,遠慮なく臨機応変に対応していただきたい。本マニュアルに記載されている方法を杓子定規に使うことは,全く遵守しないのと同じくらい有害である。臨床上のコツをたくさん載せたが,経験に勝るものはない。上述したとおり,賢明な治療者は,他の書籍も調べて本書を補いたいと思われるだろう。  OCDが相手だということを常に忘れないで頂きたい。OCDに照準を合わせ続けられない治療者は,たとえば,セッションの目標ではなく子どもの仲間同士や家族の問題にいたずらに力を入れてしまい,子どもが苦手なことにあえて挑戦するというエクスポージャーの原則を無視して,ストレスを避けるような指示をだしてしまい,OCDの側に立ってしまう。これは未熟な治療者や,他の精神療法,とくにプレイセラピーや家族療法の流儀に馴染んだ治療者によく起こる問題であるということをわれわれは見出している。技能ベースのCBTの枠組み内に留まっていれば,たいていは患者を治療に参加させ続け,いつか診療が不要になる日が来るであろう。

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