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分析家の前意識

諸学派65人のインタビューによる研究

分析家の前意識

精神分析諸学派の臨床の特徴をインタビューと実証研究からさぐる

著者 ハミルトン V.
高橋哲郎
ジャンル 精神分析
出版年月日 2008/12/22
ISBN 9784753308194
判型・ページ数 A5・376ページ
定価 本体5,000円+税
在庫 在庫あり
 

目次

●目次

監訳者まえがき
第1章 はじめに
 インタビュープロトコールの背景と発展
 ◆図1 精神分析家指向性質問紙(P.O.Q.)
 ◆表1 信念群/理論上の概念
     実践的関与 分析家の解釈
第2章 「人は心的真実に関して中立ではない」
 きわめて首尾一貫した精神分析家の視点
 フロイト派の見解
 クライン派の見解
 広い見方をする分析家たちの見解
 信念の変化
第3章 客観的現実と「現実の関係」その1――フロイト派の見解
 ロンドン・フロイト派:「現代派」と「古典派」
 ニューヨーク・フロイト派:「古典派」と「発達論派」
 サンフランシスコ・フロイト派
 ロサンジェルス・フロイト派と折衷派
 考  察
 結  論
第4章 客観的現実と「現実の関係」その2――英国独立学派,クライン派,米国自己心理学派の見解
 現実の関係についてのクライン派のアプローチ
 現実の関係についての自己心理学的アプローチ
 治療同盟,転移神経症,治療外転移解釈
 現実の関係,およびその関連諸概念に対する英国独立学派のアプローチ
 米国の折衷主義分析家
 結  論
第5章 包容(コンテインメント)と抱える(ホールディング)環境――米国分析家の見解
 ロサンジェルス
 サンフランシスコ
 ニューヨーク
 まとめ
第6章 抱えることと包容――英国分析家
 英国フロイト派
 独立学派分析家
 クライン派分析家
  抱えることと包容
  精神病的もしくはボーダーライン的部分
 結  論
第7章 患者は自分の分析家を本当に愛するのだろうか?
 陽性転移,理想化,性愛転移に関するクライン派の見解
 自己心理学派
 米国と英国のフロイト派
 特異的回答
 結  論
第8章 逆転移――情動的,認知的,想像的反応性
 情動的反応としての逆転移
 逆転移と分析家の認識プロセス
 逆転移と想像
 逆転移に関するインタビューと討論
  古典的フロイト派
 米国折衷派分析家
 ロサンジェルスの自己心理学者
 英国クライン派
 英国現代フロイト派と独立学派
 結  論
第9章 変化についての分析家の原型
 個人歴,再構成,そして今・ここでの関係
 英国クライン学派
 英国独立学派分析家たち
 英国フロイト派
 米国フロイト派
 米国自己心理学派
 米国折衷派分析家
 結  論
第10章 修復的プロセス
 クライン派の分析家
 独立学派の分析家
 英国フロイト派
 ニューヨークとサンフランシスコの米国古典的フロイト派
 ロサンジェルスの自己心理学者
 米国折衷派分析家
 結  論
あとがき
付録 転移についてのインタビュー質問紙
参考文献
人名索引
事項索引

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内容説明

「監訳者まえがき」より抜粋■  著者Dr. Victoria Hamiltonは,1895~1988年にわたって発見できる転移と解釈についての全ての文献を読んだ。膨大な数の精神分析文献の中から,諸学派の臨床の特徴を際立たせる27の精神分析技法特性を選び,それらが転移の文脈でどのように扱われるかを,英語圏(英国と米国)の65人の代表的分析家に,あらかじめ準備した半方向づけインタビュー実施要領に基づいて質問し,その答えから,さらに論議を煮詰めていく方法をとった。研究データの中で数量化されたものに基づき,いくつかの群が同定され,それらの群の特徴が実際のインタビュー内容によって肉づけされた。  「第1章 はじめに」では,本書の目的,並びに,文献検討,パイロット研究など研究デザインとその準備に費した莫大な時間と労力の詳細が語られている。本書がまさに実証的調査研究の書であることを納得させる章で,その後の章への読書意欲がかき立てられるであろう。第2章以降は各冒頭に著者の概説があり,そのあとに各学派と地域研究グループの代表的分析家の見解が,面接者との討論の中で展開する。会話が素材になっているので,分析家たちの本音が語られていることを感じさせる。読者はたとえ立場が異なっても,自らの実践体験に基づいて学び,あるいは吟味することができるであろう。そして何よりも,自分の実践していることが何であるかの自覚の能力を増すことになるだろう。  読書が進むうちに,自分自身はいったい何派に属するのかというつまり分類したい欲求が高まるかもしれない。しかし,それにはあまりこだわらない方がよい。知的分類が先立つと,臨床から柔軟に学ぶことが妨げられるからである。  本書が我国の専門家のニーズに実証的に応えることができる画期的な書であることを私は信ずる。 (高橋哲郎)

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