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統合的観点から見た認知療法の実践

理論,技法,治療関係

統合的観点から見た認知療法の実践

治療関係と技法の統合を主軸とした新しい展開

著者 東斉彰
ジャンル 心理療法・カウンセリング
行動療法・認知療法
出版年月日 2011/09/28
ISBN 9784753310319
判型・ページ数 A5・184ページ
定価 本体2,400円+税
在庫 在庫あり
 

目次

目次●
 序  文
 はじめに
第1章 認知療法の考え方―成立と理論
 1.認知療法以前
 2.認知療法の成立
 3.認知療法の概念―理論,技法,方法
 4.認知療法の考え方
第2 章 セッションの進め方―認知療法セッションを構造化する
 1.認知療法セッションの目標
 2.セッション展開における構造化
 3.セッション内の構造化
第3 章 認知アセスメント
 1.認知療法の聞き方―ソクラテス式質問法
 2.自動思考,信念,スキーマのとらえ方
 3.認知モデルによる概念化
第4 章 認知療法の介入技法
 1.認知的技法
 2.行動的技法      
 3.感情的(体験的)技法
第5 章 認知療法における治療関係
 1.一般的な心理療法における治療関係
 2.認知療法における治療関係
第6 章 認知療法を実践的に使う―症例を通して
 1.うつ病
 2.パニック障害(空間恐怖)
 3.強迫性障害
 4.パーソナリティー障害
 5.その他の精神疾患
第7 章 心理療法の中の認知療法―統合的方法としての認知療法
 1.従来の心理療法の概観
 2.現代の心理療法
 3.統合・折衷的観点の心理療法
 4.統合的方法としての認知療法
おわりに
参考文献
付 録 認知療法の学び方
あとがき
人名索引
事項索引
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東 斉彰(あずま なりあき)
1987年 関西学院大学大学院文学研究科博士前期課程修了
1988年 大阪心理療法センター所長
1989年 九州大学医学部付属病院心療内科技官
現 職  財団法人住友病院臨床心理科主任,大阪大学大学院/龍谷大学大学院/追手門学院大学大学院/大阪経済大学大学院/関西福祉科学大学大学院非常勤講師,同志社大学・実証にもとづく心理トリートメント研究開発・普及促進センター嘱託研究員(アドバイザー),日本産業カウンセラー協会/関西カウンセリングセンター講師およびスーパーバイザー
著 書  『 パーソナリティ障害の認知療法』(岩崎学術出版社,2011年,共著),『カウンセリングの成功と失敗』(創元社,1991年,分担執筆),『認知療法ケースブック』(星和書店,2003年,分担執筆),『発達臨床心理学ハンドブック』(ナカニシヤ出版,2005年,分担執筆),『これからの心理臨床』(ナカニシヤ出版,2007年,分担執筆),
訳 書 『 行動療法の展開』(二瓶社,1999 年,共訳),『うつを克服する10のステップ セラピスト・マニュアル/ユーザー・マニュアル』(金剛出版,2010年,
監訳)

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内容説明

第1章では,現在の認知療法が成立するまでの経緯を追う。認知療法以前の心理療法の発展から,認知療法の考え方が生まれ,洗練されていくまでの経過を概観する。そして認知療法の理論,技法,方法について説明し,その概念をまとめておく。また,認知療法の考え方の基礎をなす3つの視点,すなわち認知論的視点,力動論的視点,行動論的視点を紹介し,どのような認識論から認知療法が成立し,発展してきたのかを明確にしておきたい。  第2章からは実際の認知療法の方法について述べていく。まず第2章では,認知療法の特徴の一つである治療の構造化について,目標設定やアセスメント,治療介入といったセッションの展開の仕方,および心理教育やアジェンダ設定,ホームワークなどのセッション内での進め方について説明する。第3章ではアセスメントの方法を聴き方(ソクラテス式質問法),認知,思考(自動思考,媒介信念,中核信念,スキーマ)のとらえ方,認知概念化の順に提示する。第4章では,認知療法で適用される技法として,認知的技法,行動的技法,感情的(体験的)技法に大別し,それぞれ詳述する。従来の認知療法のテキストでは認知的技法と行動的技法のみが取り上げられることがほとんどであるが,本書ではそれに加えて感情的(体験的)技法を併せて述べ,技法の幅を広げて統合的な見地からまとめてみたい。第5章は,認知療法には非特異的要因である治療関係について取り上げる。まず,一般的な心理療法において治療関係はどのように用いられるのかについて概観し,次いで認知療法に特異的な治療関係を考察する。この章は,前述のように他の認知療法テキストにはほとんど取り上げられない内容で,本書の特徴であり中心的なトピックであるので熟読してほしい。第6章は実際の認知療法の実践例として症例をあげた。認知療法が最も効果を表すとされるうつ病の症例を筆頭に,パニック障害,強迫性障害と進め,治療が難しいとされるパーソナリティー障害まで取り上げる。第7章では,第6章までの認知療法の紹介を受けて,従来の心理療法の中で認知療法がどのような位置を占めるのかを論じる。精神分析療法以降の様々な心理療法の簡単な紹介をして,それらが時代とともに統合的,折衷的にまとめられてきたことを踏まえて,認知療法が優れて統合的な治療法であることを示したい。  また巻末に,認知療法の学び方を付録としてあげた。書籍による学習やスーパービジョンを通して,より有効な認知療法の学習法を示しておいた。読者の今後の学習の参考としてほしい。

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