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エビデンスにもとづくカウンセリング効果の研究

クライアントにとって何が最も役に立つのか

エビデンスにもとづくカウンセリング効果の研究

よりよい実践のための指針や手がかりとして

著者 クーパー, M.
清水幹夫
末武康弘
末武康弘
ジャンル 心理療法・カウンセリング
出版年月日 2012/02/01
ISBN 9784753310395
判型・ページ数 A5・328ページ
定価 本体3,600円+税
在庫 品切れ・重版未定
 

目次

目次●
 日本の読者へ
 推薦のことば ミカエル・ランバート
 推薦のことば ローリー・クラーク
 謝辞
第1章 イントロダクション――研究からの問いかけ
第2章 カウンセリングおよびサイコセラピーがもたらす結果
第3章 セラピーにおける立場(orientation)の違いは問題なのだろうか?――サイコセラピーにおける大論争
第4章 クライアントの要因――治療的変化の核心
第5章 セラピストの要因――誰が何のために働くのか?
第6章 セラピー関係の要因――癒すのは関係……だろうか?
第7章 技法とプラクティスの要因――セラピストがやっていることと,それをどのようにやっているかのどちらが重要か?
第8章 コンクリュージョン
 補遺――さまざまなセラピーの効力と効果
 用語集
 研究クイズ解答
 文献
 監訳者あとがき
 人名索引
 事項索引
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監訳者略歴
清水 幹夫(しみず みきお)
1944年 東京都に生まれる
1974年 青山学院大学大学院文学研究科心理学専攻修了
1975年 東京農業大学農学部講師,1985年より助教授
1996年  千葉大学教育学部教授,1997年より大学院学校教育学専攻ならびに学校臨床専攻教授兼務
2002年 法政大学現代福祉学部教授,大学院人間社会研究科教授
現 在  法政大学現代福祉学部臨床心理学科教授,大学院人間社会研究科教授
著 著  (以下すべて分担執筆)『カウンセリングプロセスハンドブック』(金子書房,2004年),『臨床心理面接演習(臨床心理学シリーズ4)』『臨床心理基礎実習(臨床心理学シリーズ5)』(ともに培風館,2004年),『カウンセリングの展望』(ブレーン出版,2005年),『エンカウンター・グループと国際交流』(ナカニシヤ出版,2005年)
訳 書  『パーソンセンタード・アプローチの最前線』(共訳,コスモス・ライブラリー,2007年)

末武 康弘(すえたけ やすひろ)
1959年 長崎県に生まれる
1989年 筑波大学大学院博士課程教育学研究科満期退学
1989年 女子美術大学芸術学部専任講師,1991年より助教授
1992年 明治学院大学文学部専任講師,1993年より助教授
1996年 法政大学文学部助教授
2001年 法政大学現代福祉学部助教授
2002年 法政大学大学院人間社会研究科臨床心理学専攻助教授
現 在 法政大学現代福祉学部臨床心理学科教授,大学院人間社会研究科教授
著 書  『改訂 ロジャーズを読む』(共著,岩崎学術出版社,2006年),『新版 産業カウンセリング 事例に学ぶ』(共著,日本産業カウンセラー協会,2007年),『フォーカシングの原点と臨床的展開』(共著,岩崎学術出版社,2009年),『ジェンドリン哲学入門』(共編著,コスモス・ライブラリー,2009年)
訳 書  『ロジャーズ主要著作集1 カウンセリングと心理療法』(共訳,岩崎学術出版社,2005年)

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内容説明

監訳者の観点から本書の論点のハイライトをいくつか示しておきたい。第一に,本書ではカウンセリングやサイコセラピーの分野におけるエビデンスベースト(evidence based)の動向の意義を踏まえつつ,公正かつ中立的な立場から研究知見がレヴューされている。対人援助の実践におけるエビデンスベーストのトレンドは,日本においても無視することのできない動向になってきているが,本書はカウンセリングやサイコセラピーのインフォームドコンセントにおいても,またどのセラピーを選択したらよいのかについての情報提供においても,種々の貴重な情報を提供していると言える。  第二に,本書はカウンセリングやサイコセラピーが具体的に提供することができる効果や効力について,これまでに集められたデータやエビデンスをもとに,とても勇気づけられる知見を示している。例えば薬物療法や一般的な医療と比較して,カウンセリングやサイコセラピーが人々に提供できる効果は決して小さなものではないことが本書からはわかる。日本ではまだ,カウンセリングやサイコセラピー独自の効果や効力について光をあてるような研究が十分に蓄積されてきているとは言えない。日本における研究の発展と蓄積も強く求められていると言えよう。  第三に,本書には,カウンセリングやサイコセラピーの実践を行う中で疑問に感じられたり,行き当たったりするような具体的な問題のいくつかについて,とても明確な,あるいは示唆的な,場合によっては驚くべき研究知見やエビデンスが示されていると言える。例えば,セラピーの内容や方法によって効果に差はあるのか,セラピストの性差は効果に影響しているのか,プロフェッショナルなセラピストとそうでないセラピストの間の効果の差はどのくらいあるのか,等々である。研究知見やエビデンスの中身によっては,私たちの思い込みや信念が大きく揺さぶられるようなものもあるが,本書の原題のサブタイトルにあるように,The Facts are Friendly(「事実は味方である」)という視点から,私たちの実践も絶えず見直されなければならないだろう。本書が多くのカウンセラーやサイコセラピストの座右に置かれ,よりよい実践のための指針や手がかりとして活用されることを,原著者とともに監訳者たちは願っている。  最後に,本書ほどカウンセリングやサイコセラピーの分野の研究知見やエビデンスを総合的に,しかもとても理解しやすいかたちで示した書物は,これまでになかったと言えるだろう。それゆえ,臨床心理学を学ぶ学部生や大学院生をはじめ,看護学生や医学生,そして臨床心理士,学校心理士,カウンセラー,セラピスト,社会福祉士,精神保健福祉士,看護師,医師,作業療法士,法務技官,産業カウンセラー,教師など,臨床や対人援助にかかわる多くの人々に活用してもらいたいと思っている。さらに日本においても,同様な実証的研究がこれまで以上に進展し蓄積していくことにつながれば,監訳者たちには望外の喜びである。

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