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こぼれ落ちる子をつくらない「聴く保育」

子どもの力をのばす68のヒント

こぼれ落ちる子をつくらない「聴く保育」

子どもの声にしっかりと耳を傾けてください

著者 佐藤曉
小西淳子
ジャンル 自閉症・発達障害
出版年月日 2013/02/27
ISBN 9784753310562
判型・ページ数 A5・184ページ
定価 本体1,700円+税
在庫 在庫あり
 

目次

目次●

第1章 「わからなくて,困っている」を聴く
1 いま何をするのかがわからない(エピソード1-5)  
2 保育室で何が営まれているのかがわからない(エピソード6―8)  
3 次にすることがわからないから動けない(エピソード9-10)  
4 保育者の期待していることがわからない(エピソード11-15) 
5 困っていても,どうしていいかわからない(エピソード16-19)  

第2章 置いていかれる子どもの声を聴く――どの子もこぼれ落とさない保育の手だて  
1 はずれていく子どもを,担任の近くに置く(エピソード20―22) 
2 こぼれ落とさない保育の本体をつくる(エピソード23―28)  
3 子どもをつなぐ(エピソード29-33)  

第3章 「承認してほしい」気持ちを聴く――子ども同士が聴き合える保育室に  
1 保育者の言葉数を減らす(エピソード34―37) 
2 子ども同士が聴き合うための手だて(エピソード38―41)  

第4章 子どもの「やりたい」を聴く――保育内容を工夫して,「やりたい」をつくる
1 リーダーを「やりたい」(エピソード42―44)  
2 お手伝いから当番へ(エピソード45―47)  
3 1年を通して「やりたい」をつくる(エピソード48-55)  

第5章 子どもの「ムリ」を聴く――子どもに合わせて,保育を「カスタマイズ」する  
1 園生活は「ムリ」だらけ(エピソード56―60)  
2 「出た先の保育」を考える(エピソード61-64)  
3 個別指導で,できることを増やす(エピソード65―68)

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内容説明

保育の基本のひとつは,「聴く」ことだと思います。子どもが望んでいること,そして困っていることを聴いてあげましょう。  とはいえ子どもは,自分の思いをじょうずに伝えてはくれません。だから,「聴く」といっても,私たちは,言語化された訴えを聴くだけでなく,ちょっとした振る舞いからそれを聴き分けてあげなくてはいけません。  一方,たんに子どもを観察しているだけでも,「聴く」ことはできません。遊びのレパートリーが限られている子どもには,楽しい活動をたくさん経験させてあげてはじめて,その子が何を望んでいるのかを知ることができます。また,制作の途中で手が止まってしまう子どもには,ちょっとした声かけや手助けをしてあげることで,その子がどこでどう困っているのかが明らかになるのです。  ところで,「聴く」保育は,これまで私たちが拠り所にしてきた幼児理解の枠組み,あるいは視点をいったん保留して,その子の意識に現れる経験をそのまま受け止める営みでもあります。その子の発達が何カ月レベルにあるかとか,コミュニケーション能力がどれほど育っているかとか,そういう物差しをいったん手放してみて,子どもがいまここで,何をどう感じ,周囲の環境にどんな意味を見いだそうとしているのかといった,いわば子どもの経験世界そのものに寄り添いたいのです。子どもは,大人たちが築いた「できる-できない」の世界ではなくて,素朴に「わかる-わからない」の世界を生きているからです。  さて,この本では,「聴く」保育をコンセプトとした保育実践を,厳選されたエピソードとともにお届します。  前二著(発達障害のある子の保育の手だて,発達に課題のある子の保育の手だて,いずれも岩崎学術出版社刊)では,「発達障がい」という観点から子どもを理解し,すぐに使える保育の手だてを紹介しました。それはそれで,必要でした。しかし,そのような知識は,ここのところだいぶ定着してきていて,いまはむしろ,日常的な保育の底上げを図ることこそ,支援を必要としている子どもを救えるのだという認識が高まりつつあります。質の高い保育は,こぼれ落ちる子どもをつくりませんので。  本書は,このような動きを先取りし,日々の保育レベルをあげるために役立ててほしい,数々の実践例を紹介することにしました。根底にあるのはもちろん,「聴く」保育です。 (まえがきより抜粋)

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