ホーム > ライブ講義 発達障害の診断と支援

ライブ講義 発達障害の診断と支援

ライブ講義 発達障害の診断と支援

適切な支援とそれを導く診断のための入門講座

著者 内山登紀夫
ジャンル 自閉症・発達障害
出版年月日 2013/08/22
ISBN 9784753310654
判型・ページ数 A5・208ページ
定価 本体2,500円+税
在庫 在庫あり
 

目次

目次●
 
第1講…発達障害の概念
第2講…発達障害の歴史
第3講…カナー型自閉症の診断
第4講…アスペルガー症候群の診断
第5章…自閉症スペクトラムの診断に必要な発達の知識と発達歴の取り方
第6講…自閉症スペクトラムの理解に必要な心理学
第7講…自閉症スペクトラムの療育  
 
-------------------------
内山登紀夫(うちやま ときお)
1956年 三重県に生まれる
1983年 順天堂大学医学部卒業
専 攻 児童精神医学
現 職 福島大学大学院人間発達文化研究科学校臨床心理学専攻教授,よこはま発達クリニック院長
主な著書に,
『本当のTEACCH―自分が自分であるために』学習研究社,2006.
『発達障害―早めの気づきとその対応』(共著)中外医学社,2012.
『大人の発達障害ってそういうことだったのか』(共著)医学書院,2013.
『高機能自閉症・アスペルガー症候群入門―正しい理解と対応のために』(共編)中央法規出版,2002.
他多数。

このページのトップへ

内容説明

発達障害の子どもや成人が臨床の現場に登場することは,ここ10年で驚くほど増えた。2013年の文科省調査では,発達障害の疑いのある児童生徒の割合が6.5%と推測されている。発達障害を専門としていなくても,小児科医や精神科医,スクールカウンセラーなどの心理職は,日常的に発達障害の子どもや成人に接しているはずである。 それにもかかわらず,日本では児童精神科医は今でも稀な存在であるし,発達障害を支援できる専門家は非常に少なく,専門家の養成は急務となっている。筆者が運営している,よこはま発達クリニックでも,発達障害を専門としない医師向けに2日間の入門講座を開催したら,予想外に受講希望者が多く,現在も毎年開催している。この2日間の医師向け入門講座を,なるべく生に近い形で再現したのが本書である。 本書は発達障害の診療や支援をしてみようとする一般精神科医や小児科医,臨床心理士などを主な対象として想定している。本書で意図したのは,発達障害の専門的なトレーニングを受けていない専門家が,発達障害の診断や見立てを行い,診察室で可能な範囲の治療や支援を行えるための知識を伝えることである。 発達障害に関して医師が診察室で行えることは限られているが,それでも医師の役割は重要である。日本では医師しか発達障害を診断できない。医師が発達障害の子どもや成人を「発達障害ではない」と診断すると,後の支援が円滑にできなくなる。また,発達障害の患者を他の障害と診断すると,患者に合わない治療を長期に渡って継続することになりかねない。 日本ではDSMやICDの二つの国際的診断基準を使って診断する医師が大多数であるが,その際の診断の根拠は,診断項目の有無をチェックし一定以上の項目にチェックがつけば診断を下すという方法である。忙しい一般診療の場ではそれさえも難しく,診察した時の印象などで診断を下したり,「目が合うから自閉症でない」といった除外診断も今なお行われているようである。どちらの診断方法も,専門家として適切な助言をしたり支援を行うためには不十分である。本来,診断と支援は直結しており,二つに分けられるものではない。 そこで本書では診断概念について少し詳しく説明した。発達障害の臨床では自閉症や高機能自閉症,アスペルガー症候群,広汎性発達障害,自閉症スペクトラムなどのさまざまな用語が使用されている。同じ用語でも研究者によって内容が微妙に異なっていることが多く混乱しがちであるため,それぞれの概念が提唱された歴史的経緯にも多少触れた。 発達障害の基本障害は発達期に明らかになる認知障害であるから,認知心理学や発達心理学の知識がある程度必要である。そこで,本書では自閉症スペクトラムを理解し親や教師に適切にアドバイスするためには必要な発達心理学・認知心理学的概念についても概説した。 成人を診る精神科医にとって発達心理学の知識は不要だという考えもあるようだが,大きな間違いである。パーソナリティ障害か,統合失調症か,アスペルガー症候群が鑑別に迷った時に,過去の発達歴を聴取することで得られることは少なくない。診断によって治療方法が変わるので,発達障害であっても精神障害であっても診断が重要であることは言うまでもない。 対象が子どもであっても成人であっても,その人の言動を理解するために「こころの理論」や「実行機能」,「弱い中枢性統合」などの概念から考えてみることで,理解が進むこともある。このような概念・フレームワークを用いることが支援の方法を考える際に有効である。本書では,これらの概念の基本的な事柄について解説した。 支援方法についても基本的な理念と,認知心理学的な見方から支援の方法を考案するための考え方について解説した。医師の助言は親にも教師などの関係者にも大きな影響を与える。直接支援をしない医師であっても,支援方法の基本について理解することは重要である。(まえがきより抜粋)",ライブ講義 発達障害の診断と支援

このページのトップへ

関連書籍

児童福祉施設の心理ケア

児童福祉施設の心理ケア

現場で苦闘を続けている援助者に

著者:生地新
 
「社会による子育て」実践ハンドブック

「社会による子育て」実践ハンドブック

厳しい環境下で生きる子どもの育ちを支える

著者:森茂起 編著
 
 
発達障害の薬物療法

発達障害の薬物療法

正確な診断のもとに行う少量処方のすすめ

著者:杉山登志郎
 
 

このページのトップへ