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山上敏子の行動療法カンファレンスwith下山研究室

山上敏子の行動療法カンファレンスwith下山研究室

ケース検討から学ぶ心理療法のエッセンス

著者 山上敏子
下山晴彦
ジャンル 行動療法・認知療法
出版年月日 2014/08/24
ISBN 9784753310760
判型・ページ数 A5・164ページ
定価 本体2,300円+税
在庫 在庫あり
 

目次

目次
序 章 カンファレンスのはじめに―臨床と方法―
第一章 初期段階で的確に情報を取り、問題を見立て、介入方針を立てる
―妄想様強迫観念を呈するケース―
第二章 悩みと区別して症状をとり、治療に結びつけていく
―うつ状態を併発するケース―
第三章 思考障害を把握し、医療と協働して現実的な対応をする
―統合失調症が疑われるケース―
第四章 症状を見極め、状況改善に向けて行動処方をする
―強迫性緩慢を呈したケース―
第五章 医療と協働して生活をサポートする―統合失調症であったケース―
第六章 長期的生活支援に向けて引き継ぎの準備をする
―発達障害が並存するケース―
終 章 カンファレンスで学んだこと
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山上敏子(やまがみ・としこ)
三野原病院精神科医師。
1962年九州大学医学部卒業、1963年九州大学医学部神経精神医学教室入局、1969~1970年米国テンプル大学留学、1974~1984年九州大学医学部講師、1985~2001年国立肥前療養所臨床研究部長、2001~2007年久留米大学文学部教授、早良病院を経て、2014年より現職。
下山晴彦(しもやま・はるひこ)
東京大学大学院臨床心理学コース教授。
1983年東京大学大学院教育学研究科博士課程退学、1997年東京大学博士(教育学)、1991年東京工業大学保健管理センター専任講師、1994年東京大学教育学部教育心理学科助教授を経て、2004年より現職。

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内容説明

本書は、山上敏子先生をスーパーバイザーとして実施されたケース・カンファレンス(事例検討会)の記録に基づく心理療法の学習書です。しかし、単なるカンファレンスの記録ではありません。読者の皆様が、強迫性障害をはじめとしてさまざまな症状を抱えるクライエントの問題解決を支援する方法を体系的に学ぶことができるように、内容を大幅に再構成した教育訓練テキストとなっています。 心理療法を適切に実践するためには、クライエントとのコミュニケーションの技法、問題に関連する情報を収集するアセスメントの技法、問題の成り立ちを見立てるケース・フォーミュレーションの技法、そして問題解決のための介入技法を習得することが必要となります。このような技法は、単に理論を学ぶだけでは身に付くものではありません。実際にケースを担当するとともに、ケース・カンファレンスに参加し、ケースの扱い方を体験的に理解することを通してはじめて技術を高めていくことができます。その点でケース・カンファレンスは、心理職の教育訓練プロセスにおいては中心となる方法です。 山上先生は、ケース・カンファレンスにおいて、コミュニケーションや問題を見立てる技法、問題解決に取り組む技法といった心理療法の基本技術の用い方を、ケースの現実に即してわかりやすく指導をされます。それは、ケースの発表者だけでなく、そのカンファレンスに参加したメンバー全員にとっての大きな学びになります。私自身、何度となく山上先生のカンファレンスに参加し、この学びをカンファレンス参加者のみに限定してしまうのは残念であると思っておりました。できるならばケース・カンファレンスの記録を多くの人々(特に医療現場で精神症状をもつクライエントの支援にあたっている心理職の皆さん)に読んでいただき、技術向上の役に立ててほしいと願っておりました。それは、山上先生のスーパービジョンには、個別のケース検討を超えて心理療法のエッセンスとなる普遍的な真実が凝縮されており、それを多くの心理職の皆さんと共有したいと考えたからです。(中略) 本書をまとめることになったきっかけは、もう一つあります。それは、現在の私の研究テーマである「臨床心理学の教育訓練カリキュラムの構築」と関連しています。心理職が(特に医療領域で)他専門職と協働して働くことができるためにはどのような知識や技術を身に付けなければならないのか、そしてその技術を学び、習得するための教育訓練方法としてどのようなプログラムやカリキュラムが必要かというテーマは、私だけでなく、日本の心理職全体の重要な課題となっています。ケース・カンファレンスは、心理療法だけでなく、臨床心理学の活動全体を学ぶ上で中核となる学習方法です。そこで、ケース・カンファレンスの実際を具体的に示すことを通して多くの方が臨床心理学の活動、特に心理療法の技術を学ぶことができるテキストを編むことを企画しました。 (下山晴彦「はじめに」より抜粋)

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