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不登校の認知行動療法 セラピストマニュアル

不登校の認知行動療法 セラピストマニュアル

不登校の子どもを援助する新しいスタンダード

著者 C.A. カーニー
A.M.アルバーノ
佐藤容子 監訳
佐藤寛 監訳
ジャンル 発達・思春期・老年
行動療法・認知療法
出版年月日 2014/10/27
ISBN 9784753310838
判型・ページ数 B5・216ページ
定価 本体3,500円+税
在庫 在庫あり
 

目次

目次●
第1 章 セラピストのための基本的知識
第2 章 アセスメント
第3 章 事前相談セッションと治療セッションの進め方
第4 章 ネガティブな感情を引き起こす学校に関連した刺激を回避するために学校に行かない子ども
第5 章 対人場面や評価される場面を回避するために学校に行かない子ども
第6 章 周囲から注目を得るために不登校になっている子ども
第7 章 学校の外で具体的な強化子を得るために学校に行かない子ども
第8 章 つまずきと再発の予防
付 録 アセスメント尺度
文 献
監訳者あとがき
著者の紹介
索 引
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佐藤容子(さとう・ようこ)
1977年 広島大学大学院教育学研究科博士課程前期修了
1986年 宮崎大学教育学部専任講師
現  在 宮崎大学教育文化学部教授,文学修士
現  職 日本臨床心理士会代議員,日本心理臨床学会代議員,宮崎県臨床心理士会会長
著訳書 自尊心の発達と認知行動療法(共訳,岩崎学術出版社,1992),子どもの社会的スキル訓練―社会性を育てるプログラム(共訳,金剛出版,1993),臨床心理学(共著,有斐閣,1996),学校におけるSST実践ガイド:子どもの対人スキル指導(共編著,金剛出版,2006),認知行動療法を活用した子どもの教室マネジメント:社会性と自尊感情を高めるためのガイドブック(共監訳,金剛出版,2013)
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佐藤 寛(さとう・ひろし)
2006年 筑波大学大学院人間総合科学研究科博士課程修了
2006年 日本学術振興会特別研究員(PD)
2008年 オレゴン大学,Oregon Research Institute客員研究員
2010年 関西大学社会学部助教
現  在 関西大学社会学部准教授,博士(心理学)
現  職 日本認知・行動療法学会副編集委員長,日本認知療法学会常任編集委員,日本不安症学会評議員
著訳書 児童の抑うつ症状に影響を及ぼす認知的過程(単著,風間書房,2008),認知行動療法事典(共訳,日本評論社,2010),60のケースから学ぶ認知行動療法(共著,北大路書房,2012),学校でできる認知行動療法:子どもの抑うつ予防プログラム(小学校編)(共著,日本評論社,2013)

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内容説明

【監訳者あとがきより抜粋】  平成24年度の文部科学省の統計によると,国内における不登校児童生徒の人数は小学校で2万人,中学校で9万人を上回っている(文部科学省,2013)。不登校児童生徒が相談を求めた専門家として最も高い割合を占めているのがスクールカウンセラーであり(文部科学省,2006),わが国の不登校対策においても心理学的支援が重要な役割を果たしていることがうかがわれる。  不登校への心理学的支援を考える際に立ちはだかる壁の1 つが,不登校事例の多様性である。すべての不登校事例に共通するのは「登校に問題がある」という一点だけであり,不登校に至るまでの過程や状態像は実にさまざまである。不登校事例の多様性に対応するために,これまでにも多くの専門家が不登校の分類法について論じているが,本書の中核をなしている「機能分析functionalanalysis」もこうした試みの1 つである。  不登校への機能分析的アプローチが従来のさまざまな不登校の分類法と大きく異なっている点として,分類が具体的な認知行動療法の技法と対応している点が挙げられる。従来の分類法には不登校事例の理解を促すものはあっても,具体的な介入技法と直接的に結びついているものは限られている。不登校の機能分析的アプローチでは,不登校行動がなぜ続いているのかという観点からアセスメントが実施され,「不登校行動の機能」に基づいた分類が行われる。多様な不登校事例に対応する際に,臨床家が選択すべき技法についての示唆を具体的に得ることのできるアセスメントを備えている点は,極めて有用性が高いと言える。  また,本書で紹介されている認知行動療法の技法は,不登校に対するエビデンスに基づく心理療法としての評価も高い。King et al.( 2000) は米国心理学会臨床心理部会のガイドラインに準拠し,不登校に対する認知行動療法を最も高いエビデンス水準である「十分に確立された治療法wellestablished treatment」に相当すると報告している。現時点において不登校の心理療法として「十分に確立された治療法」の基準を満たすのは認知行動療法のみであり,本書の技法が国際的にも広く認められていることがうかがわれる。  本書はセラピスト向けのマニュアルとして執筆されたものであるが,姉妹本として『不登校の認知行動療法:保護者向けワークブック』の邦訳版も岩崎学術出版社より出版されている。本書と保護者版とを併用することによって,治療がより効果的に進むことが期待される。

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