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実践 ひきこもり回復支援プログラム

アウトリーチ型支援と集団精神療法

実践 ひきこもり回復支援プログラム

1年半後には8割が新しい一歩を踏み出せる

著者 宮西照夫
ジャンル 発達・思春期・老年
出版年月日 2014/11/29
ISBN 9784753310869
判型・ページ数 A5・184ページ
定価 本体2,300円+税
在庫 在庫あり
 

目次

目次●
  
第1章 ひきこもる若者を理解する
 Ⅰ 子どもの成長環境の変化――自由に遊ぶ場と時間を奪われた子どもたち
 Ⅱ 青年期の心理特徴と特有の難しさ
 Ⅲ 大学生の不登校とひきこもり
 Ⅳ ひきこもりと行動化

第2章 病院におけるひきこもり回復支援プログラムの実践
 Ⅰ はじめに
 Ⅱ ステージ1(導入期)
 Ⅲ ステージ2(治療期)
 Ⅳ ステージ3(仲間作り)
 Ⅴ ステージ4(社会参加)
 Ⅵ ひきこもり回復支援プログラムに欠かせないメンタルサポーター

第3章 ひきこもりの集団精神療法――ショートケアと素晴らしい仲間たち
 Ⅰ ひきこもり専門外来のショートケアとは
 Ⅱ ショートケアの仲間と歩んだ一年
 Ⅲ 素晴らしい仲間たちの一年後
 Ⅳ ショートケア一年を終わるにあたって

第4章 ひきこもりの長期化とネット依存
 Ⅰ ひきこもりとネット依存
 Ⅱ ネット依存が引き起こす問題
 Ⅲ なぜ、若者はネットに依存するのか
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宮西照夫(みやにし・てるお)
1948年和歌山県生まれ。
1973年和歌山県立医科大学卒業。精神医学専攻。医学博士(医学)。和歌山大学保健管理センター所長・教授,評議員を経て名誉教授。
1982年よりスチューデント・アパシーや社会的ひきこもりの実践研究を続ける。
2002年より和歌山大学ひきこもり回復支援プロジェクトを開始。
2012年より紀の川病院副院長兼ひきこもり研究センター長。ひきこもり専門外来やショートケアを実施中。

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内容説明

この本は、ひきこもりに関する私の第二作目になります。第一作『ひきこもりと大学生』では、和歌山県立医科大学八年、国立和歌山大学三〇年、計三八年間にわたる教員生活で得た素晴らしい経験や自助グループ「アミーゴの会」の仲間たちと二〇〇二年に完成したひきこもり回復支援プログラムについて書きました。 今回の第二作は、二〇一二年に大学の職を辞し、初めての民間病院で悪戦苦闘しながら、ひきこもり回復支援プログラムを軌道にのせる過程で書き上げたものです。“早く大学を卒業しろ”と言い続けていた私自身が、三八年にしてようやく大学を卒業して社会の荒波に突入していきました。本文で詳しく述べますが、ひきこもり専門外来やショートケアなどを開始し、プログラムをより実践的に修正しました。 開始当初の一番の心配は、プログラムの中心となるメンタルサポーター(患者を支援する、ひきこもり等の経験がある若者ボランティア)を確保できるかどうかでした。幸運なことに和歌山大学時代のアミーゴ(仲間)がスタート時にサポーターとして協力してくれ、病院でプログラムを開始して数カ月後に自助グループ「フロイントの会」が立ち上がり、素晴らしい仲間フロイント(独語で仲間)が私をサポートしてくれるようになりました。 さらに、慢性の統合失調症の患者さんの治療やケア中心に働いていた病院の若手スタッフが、私の活動に協力してくれたことが、わずか半年足らずでプログラムを実践するシステムを病院を拠点に作り上げることを可能にしてくれたと感謝しています。 プログラム利用者の平均年齢は大学より五歳以上高くなり、またひきこもり期間も長くなりました。しかし、ショートケア開始時に母親に送り迎えされ、緘黙で五年以上ひきこもっていた若者が、半年後にショートケアで知り合った仲間と明るく話すようになったり、一年半後にはショートケアに参加した八割が仲間と協力してアルバイトや就活、そして専門学校や大学に通い始めました。 ひきこもりからの回復にはシステマティックな回復支援プログラムが必要であり、その中核をなすのは集団精神療法と自助グループであると確信しています。(「はじめに」より)

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