ホーム > 子どものためのトラウマフォーカスト認知行動療法

子どものためのトラウマフォーカスト認知行動療法

さまざまな臨床現場におけるTF-CBT実践ガイド

目次

序 章

【第Ⅰ部】さまざまな設定におけるトラウマフォーカスト認知行動療法の適用
第1章…学校で実施するTF-CBT
第2章…里親養育を受けている子どもたちへのTF-CBT
第3章…入所型治療施設でのTF-CBT

【第Ⅱ部】発達に応じたトラウマフォーカスト認知行動療法の適用
第4章…遊びの適用とスキルに関する構成要素
第5章…遊びの活用とトラウマ特有の構成要素
第6章…発達に障害を有する子どもへのTF-CBT
第7章…複雑性トラウマを有する青年へのTF-CBT

【第Ⅲ部】特定のグループのためのトラウマフォーカスト認知行動療法の適用
第8章…軍人家族の子どもたち
第9章…ラティーノの子どもたち―文化的修正を加えたTF-CBT
第10章…アメリカ・インディアンとアラスカ先住民族の子どもたち―子どもを讃える-環をつなぐ
------------------------------
亀岡智美(かめおか・さとみ)
精神科医
和歌山県立医科大学卒業。大阪府立病院,大阪府立中宮病院松心園,大阪府こころの健康総合センターを経て,2012年より兵庫県こころのケアセンター副センター長兼研究部長。2006年より,大阪教育大学学校危機メンタルサポートセンター客員教授。2010年より,大阪大学大学院連合小児発達学研究課招へい教授。
主要著書(分担執筆):『大災害と子どものストレス』(誠信書房,2011),『心的外傷後ストレス障害(PTSD)』(最新医学社,2011),『改訂第2版現代児童青年精神医学』(永井書店,2012),『子どもへの性暴力:その理解と支援』(誠信書房,2013),『子どもの心の処方箋ガイド』(中山書店,2014).『臨床医のための小児精神医療入門』(医学書院,2014),『子どものPTSD―診断と治療』(診断と治療社,2014),他。

紀平省悟(きひら・しょうご)
小児科医
和歌山県立医科大学卒業。国立武蔵療養所小児神経科レジデント,和歌山県立医科大小児科助手,済生会有田病院小児科部長,有田市立病院小児科医長等を経て,現在は和歌山つくし医療・福祉センター小児科部長。
主要著書(分担執筆):『トラウマとジェンダー―臨床からの声』(金剛出版,2004),『医療現場におけるDV被害者への対応ハンドブック―医師および医療関係者のために』(明石書店,2008),他。

白川美也子(しらかわ・みやこ)
精神科医,臨床心理士
浜松医科大学卒業後,独立行政法人天竜病院精神科医長・浜松市精神保健福祉センター所長。国立精神・神経センター臨床研究基盤研究員・昭和大学精神医学教室特任助教を経てこころとからだ・光の花クリニック院長。
主要著書(分担執筆):『PTSD 人は傷つくとどうなるか』(日本評論社,2001),『心的トラウマの理解とケア』(じほう,2001),『埋葬と亡霊』(人文書院,2005),『子どもの精神医学』(金芳堂,2008),『犯罪被害者のメンタルヘルス』(誠信書房,2008),『支援と復興の災害心理学』(福村出版,2012),他

このページのトップへ

内容説明

本書はTF-CBTの開発と普及から派生した30年にわたる治療適用の詳細を,開発者らも含む19人が詳述した3部構成となっています。トラウマを有する子どもとその家族の治療に必要な本質がもし光であったとしたら,TF-CBTとは,臨床研究を繰り返しながら理論的根拠に基づきそれを分光し,あたかも虹のようにPRACTICE(TF-CBTの核となるものの頭文字を並べたもの)の構成要素に分け,その順序を定め,わかりやすく呈示したものと言えるかもしれません。それが前書に開発者らが書き記したものでした。本書の序文においては,このPRACTICEの本質をわかりやすく再提示しながら,どのような治療モデルにもつきものの「行きつ戻りつ」や,構成要素の例外的な使用,各構成要素における段階的エクスポージャーの詳細を描出し,幾重にも部分の中に全体が花開いていくような構成を用いて,治療のリアリティを伝えます。(中略)
TF-CBTがわが国に紹介されて以後,いくつかの機関で試行的実施が始まっていますが,さまざまなタイプの子どもに応じたプログラムを提供するために,臨床家は知恵を絞っておられると思います。本書は,慢性反復性のトラウマを体験した,困難な状態にある子どもたちに対しても,TF-CBTが有効であることを伝えています。TF-CBTを応用する際の具体的な工夫と理論的根拠が豊富な実例とともに紹介されているので,専門家の皆さんはご自分が担当したケースを思い浮かべながら,臨場感をもって本書を読み進められたことでしょう。
従来,著者らは,トラウマを体験した子どもとその家族への支援には,地域レベルでの多機関連携が不可欠であることを強調していますが,本書においても,教育・福祉・保健領域の専門家が,共通の目標に向かって協働していくために配慮すべきことが,明快に述べられています。子どもにとって最適な支援環境を構築することが,すなわちもうすでに,TF-CBTなのです。(中略)
日本で,トラウマを抱える子どもとその家族のためにTF-CBTを施行している仲間たちに向けて,本書を送り出したいと思います。(監訳者あとがきより抜粋)

このページのトップへ

関連書籍

臨床行動分析のすすめ方

臨床行動分析のすすめ方

CBTを精神療法として機能させるために

著者:芝田寿美男
 
行動分析的“思考法”入門

行動分析的“思考法”入門

50のQ&Aで行動分析の考え方を伝える

 
 

このページのトップへ