ホーム > わが子に障がいがあると告げられたとき

わが子に障がいがあると告げられたとき  新刊

親とその支援者へのメッセージ

目次

まえがき
第1章 障がいがある、ときかされて
第2章 学校にあがるまでが、親がもっとも苦しい時期
第3章 後悔しないための子育てのヒント
第4章 就園就学をひかえて
第5章 園や学校で育つ子どもたち
第6章 学校での困り事
第7章 いくぶん冷静に子どもを見つめられる学齢期
第8章 大人になっても手をかけ続ける
第9章 家庭内の心配事
第10章 未来に向けて
あとがき
-----------------------------------------------
佐藤 曉(さとう さとる)
1959年,埼玉県に生まれる。
筑波大学第二学群人間学類卒業,同大学院教育研究科修了。現在,岡山大学大学院教育学研究科教授。博士(学校教育学)。
【著書】「発達障害のある子の保育の手だて」「実践満載 発達に課題のある子の保育の手だて」「こぼれ落ちる子をつくらない『聴く保育』」(岩崎学術出版社),「発達障害のある子の困り感に寄り添う支援」「自閉症児の困り感に寄り添う支援」(学習研究社),「障がいがある子の保育・教育のための実践障碍がい学」(ミネルヴァ書房),他多数。

このページのトップへ

内容説明

この本は、障がいのある子どもを育てる親の人たちに向けた、応援メッセージ集です。
仕事柄、親の会や、保育園、療育機関などが催す保護者会に、よくよばれます。子どもがまだ小さくて、はじめて会に参加するお母さん(たまにお父さんも見かけますが、たいていはお母さん)は、わが子に障がいがあると告げられ、それだけで心が弱っています。出かけてはきたものの、とても心細そうです。
そんなお母さんを安心させてくれるのが、周りのお母さんたちです。どんな話にも耳を傾けてくれますし、ちょっと弱音をはいても、「あったあった、そんなこと」と、共感してくれます。つらいのが「自分だけではなかった」ことがわかるだけで、どれだけ救われることか。ひとりではないと感じたとき、ようやくなにかが動きだします。
それにしても、子どもたちや親の人たちとのおつきあいは、ずいぶん長くなりました。幼いころから、私のところにリハビリや療育に通っていた子どもたちは、四十代後半になりました。親は、らくらく還暦越えです。ともに歩んできた親の会もたくさんあって、二十年三十年と、続いているところがあります。振り返ると、大切なことをいくつも学ばせてもらいました。ほんとうに、ありがたいことです。
それで、せっかく学んだことは、人に伝えたほうがいいのではないかと、思いたちました。親の人たちが実践し、語ってくれたことがらを文章にしました。子育ての悩みや解決の知恵を、読者のみなさんと共有できたら幸いです。また、親たちの実践と語りから私は、この時代、人がどう生き延びていったらいいかを指南する、力強いメッセージを受け取りました。それも、随所でお伝えしています。
本文では、おおかた子どもが大きくなっていく時系列にそって、六十のテーマを設けました。個人が特定されないよう、固有名と内容の細部は変えてありますが、すべてノンフィクションです。登場するのは、発達障がいや脳性まひなど、障がいのある子どもとその親、そして支える先生です。障がいの種類が違っても、子育ての本質が変わるわけではないので、特定の障がいに限定しませんでした。また、哲学や脳科学など、アカデミックな話題を、ところどころに盛り込みました。ときには冷静に、わが子のこと、さらにはご自身のことを見つめるのもいいかもしれません。コラム(子育てアラカルト)では、お母さんやお父さんから寄せられた、子育てにかかわる質問を取り上げました。私がふだんお答えしていることを、端的にまとめました。
読みやすい文章になるよう、心がけました。いっしょにわが子を育ててくれる、保育園・幼稚園の先生や学校の先生にも紹介してもらえたら、嬉しく思います。みんなが、同じ気持ちで、子どもの将来を考えてあげられるのが理想です。
(まえがきより)

このページのトップへ