ホーム > ダンス・ムーブメントセラピー

ダンス・ムーブメントセラピー  新刊

癒しの技法

ダンス・ムーブメントセラピー

体を使い心を癒すことへの関心が高まる今,脚光を浴びるダンス・ムーブメントセラピー。その癒しの力を事例から知ることができる。

著者 フラン・J・レヴィ
町田 章一
ジャンル 心理療法・カウンセリング
出版年月日 2018/07/18
ISBN 9784753311378
判型・ページ数 B5・400ページ
定価 本体6,000円+税
在庫 在庫あり
 

目次

序 論 我々が拠って立つ基盤
第1部 初期の発展:ダンス・ムーブメントセラピーのパイオニアたち
 セクションA 東海岸における主要なパイオニアたち
  第1章 マリアン・チェイス:「ダンスセラピーの母」
  第2章 ブランチ・エヴァン:創造的なムーブメントがダンスセラピーになる
  第3章 リリアン・エスぺナック:精神運動療法
 セクションB 西海岸における主要なパイオニアたち
  第4章 メアリー・ホワイトハウス:深層ムーブメント:ダンスセラピーにおけるユング派の技法
  第5章 トゥルーディ・シュープ:ダンス,演劇,パントマイム,パフォーマンス
  第6章 アルマ・ホーキンス:人間性心理学,イメージ,リラクセーション
  ディスカッション 主要なパイオニアたちに見られる共通点と相違点
 セクションC その他の初期のパイオニアたち,指導者たち,功労者たち
  第7章 ダンスセラピーが中西部に現れる
  第8章 文献上に見られるパイオニア的な功績
  ディスカッション 1960年以前に行われていた技法の概略
第2部 ダンス・ムーブメントセラピーのその後の発展
 セクションA 合衆国におけるラバン・ムーブメント分析とダンスセラピー
  第9章 ラバンとラムの理論的貢献
  第10章 イルムガード・バーテニエフがアメリカにLMAを伝える
  第11章 ニューヨーク州立ブロンクス病院における時代精神
  第12章 マリオン・ノ―ス:個人評価と療法
  第13章 ジュディス・ケステンバーグ:ムーブメント・プロフィール
  ディスカッション LMA:様々な見解
 セクションB ダンスセラピーの理論と実践がさらに普及する
  第14章 東海岸の影響,その後の発展
  第15章 西海岸の影響,その後の発展
  ディスカッション 東海岸の傾向と西海岸の傾向を比較する
  第16章 様々な潮流を統合する
  第17章 フラン・レヴィのマルチモーダル・アプローチ:理論と実践
第3部 様々な人びとに対するダンス・ムーブメントセラピー
 セクションA 子ども
  第18章 特別なニーズがある子ども
 セクションB 成人
  第19章 精神科ケアを受けている人びと
  第20章 身体的,性的,精神的虐待の被害者,及び,解離性同一性障害(または,多重人格障害者)
  第21章 女性の摂食障害者
  第22章 高齢者
 セクションC 様々な身体障害者に対する実践
  第23章 リハビリテーション
 セクションD ダンス・ムーブメントセラピーを応用する
  第24章 発達障害児者
  第25章 ダンス・ムーブメントセラピーの更なる応用
第4部 ダンス・ムーブメントセラピーの国際的普及299
  序 章
  第26章 ダンス・ムーブメントセラピーの国際的普及
第5部 ダンス・ムーブメントセラピー研究:調査結果と系統樹
  第27章 研究に関する最近の見解
  第28章 研究概観:様々な知見:過去,現在,未来の動向
  第29章 ダンスセラピー系統樹:主なパイオニアたちの影響の広がり
結 語

このページのトップへ

内容説明

【「序文」より抜粋】
 ここ数年来,心と体との結びつきや,体を使って心を癒したりその反対のことについて再び関心が高まって来た。体を動かすことが心や体に非常に良い効果をもたらすことはずっと以前から知られていた。同時に,個々人が自己表現をしたりコミュニケーションをする方法が必要であることはますます認められつつある。その証拠に,クリエイティブ・アーツ・セラピーだけでなく,体を動かしたり身体志向の新しい形のセラピーも急速に増え,脚光を浴びている。
 本書は,多くの人びとが体を使った非言語による表現を必要としていること,そして,これらの必要性がダンス・ムーブメントセラピーの発達と共にどのように満たされて来たかについて取り扱っている。
 この学問分野はダンスセラピーとかダンス・ムーブメントセラピーと呼ばれることが非常に多いが,その下位区分としての名前であるムーブメント精神療法,精神分析的ムーブメントセラピー,ユング派のダンス・ムーブメントセラピー,精神運動療法等とも呼ばれて来た。米国ダンスセラピー協会(ADTA)はこの学問分野を「ダンス・ムーブメントセラピー」と呼ぶ方針を掲げている。この学問分野において「ダンス」という名称と「ムーブメント」という名称が交互に使われるのは,「ダンス」という用語が意味する元々の概念に大きく由来している。「ダンス」という用語が使われると,それだけでは不十分な感じがしたり,当惑したりする人びとがいる。また,単に自分たちの思いや気持ちを表現するだけでなく,ダンスのステップを踏んだり,身体運動能力を見せなくてはならないのではないかと不安になる人びともいる。セッション中に見られる精神運動的表現は,形式的な意味でもまた非形式的な意味でもダンスとは似ていない場合がよくある。たとえば,手を伸ばす,握りこぶしを作って怒りを表す,子どもが象徴的に体を揺する,また,頭を少し傾げるということでさえもダンスセラピーの表現過程や探究過程の要素になり得る。「怒りのマンボ」「インスピレーションのチャチャ」「ダンスで憂さを吹き飛ばす」等とからかう人がまだいるかも知れないが,こういった固定観念は急速に消えつつある。今日,ダンスセラピーはその応用範囲が広く,その方法論や理論的基礎が数多く,精神保健のあらゆる分野に広がっている。
 本書はダンスセラピーの発展について,そのはじめから現在の状況や方向性に至るまでの後をたどり,文章化し,まとめたものである。本書にはダンスセラピーという分野における理論的発展と実践的発展についての詳細な記事や,ダンス,心理学,身体志向的療法,非言語コミュニケーションなどについての研究から借用した重要な考えが掲載されている。事例報告も全編を通じて見られる。本書がダンスセラピーというダイナミックな学問分野とダンスムーブメントが持っている癒しの力について読者が深く理解する上での一助になることが筆者の希望である。

このページのトップへ

著者情報

フラン・J・レヴィ

町田 章一

1948年 埼玉県出身 1971年 上智大学文学部仏文学科卒業 1973年 上智大学大学院外国語学研究科言語学専攻修士課程修了 1974年 東京都心身障害者福祉センター主事 1988年 聖カタリナ女子大学社会福祉学部助教授 1994年 東京都板橋区立赤塚福祉園園長 1999年 大妻女子大学人間関係学部助教授,教授,学科長,学部長を経て 2017年 大妻女子大学名誉教授     「ダンスセラピスト」(日本ダンス・セラピー協会認定),「BC-DMT」(米国ダンスセラピー協会認定),「芸術療法士」(日本芸術療法学会認定),「健康運動指導士」(健康・体力づくり事業財団),「茶道表千家流講師免許」

このページのトップへ

関連書籍

ケースに学ぶ音楽療法I

ケースに学ぶ音楽療法I

一線級の実践者による珠玉のケース集

著者:阪上 正巳 編著
岡崎 香奈 編著
 
ケースに学ぶ音楽療法II

ケースに学ぶ音楽療法II

わが国初の本格的な「音楽療法ケース集」

著者:阪上 正巳 編著
岡崎 香奈 編著
 
 
空間と表象の精神病理

空間と表象の精神病理

芸術療法,病跡学,精神病理学の新たな地平

著者:伊集院 清一
 
 

このページのトップへ