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連続講義 精神分析家の生涯と理論  新刊

連続講義 精神分析家の生涯と理論

フロイトに始まる精神分析理論は,分析家たち自身の苦悩の足跡である。発展に貢献したかれらの生涯と思想を,日本の研究者が語る。

著者 大阪精神分析セミナー運営委員会
福本 修
中村 留貴子
鑪 幹八郎
飛谷 渉
館 直彦
松木 邦裕
横井 公一
富樫 公一
吾妻 壮
狩野 力八郎
ジャンル 精神分析
出版年月日 2018/07/30
ISBN 9784753311385
判型・ページ数 A5・384ページ
定価 本体3,800円+税
在庫 在庫あり
 

目次

はじめに

第1講 フロイト──その生涯と精神分析・・・福本  修
第2講 アンナ・フロイト──その生涯と児童分析・・・中村留貴子
第3講 エリクソン──その生涯とライフサイクル論・・・鑪 幹八郎
第4講 クライン──その生涯と創造性・・・飛谷  渉
第5講 ウィニコット──児童精神科医であるとともに精神分析家であること・・・館  直彦
第6講 ビオン──夢想すること・思索すること・・・松木 邦裕
第7講 サリヴァン──その生涯と対人関係論・・・横井 公一
第8講 コフート──その生涯と自己心理学、その先に彼が見たもの・・・富樫 公一
第9講 間主観性理論・関係精神分析と米国の精神分析・・・吾妻  壮
特別対談「精神分析を生きること」・・・狩野力八郎 × 松木 邦裕

おわりに

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内容説明

"[おわりに]より抜粋■大阪精神分析セミナーは、それまで精神分析の理論と実践を身近に学ぶ機会のなかった大阪の地に、体系だった精神分析を学ぶ場を立ち上げようと、川野由子ら数名の初学者が行動を起こしたことを契機に成立したセミナーです。代表に大矢大を迎えて、小此木啓吾先生の指導のもとに日本を代表する精神分析家を講師陣としてお迎えすることで、大阪に本格的な精神分析のセミナーが起動いたしました。
 一九九八年一月二十四日付の「大阪精神分析セミナー」設立(案)には、セミナー開催にあたっての目的と意味として「臨床において必要な理論の習得と臨床家としての自己覚知を目指す」と謳われ、プログラム案としては、「①フロイト、フロイト以後の精神分析理論(クライン、ウィニコット、カーンバーグ、ビオン、コフート、フェアバーン、スターン、マーラー等)を学ぶ。②精神分析的発達理論を学ぶ。③精神療法、心理療法としての精神分析的理解・技法を学ぶ」と記載されています。構成は、午前に二時間の講義、そして午後に三時間の症例検討としてスタートしました。講師・スーパーヴァイザーとして協力・賛同してくださった先生方として、岩崎徹也先生、牛島定信先生、小此木啓吾先生、狩野力八郎先生、衣笠隆幸先生、斎藤久美子先生、成田善弘先生、西園昌久先生、松木邦裕先生のお名前が挙げられています。
 第一期大阪精神分析セミナーの初回は、一九九八年九月に小此木啓吾先生をお迎えして、「精神分析の動向──乳幼児精神医学と精神分析」のタイトルのもとに開催されましたが、そのときの模様は「はじめに」で大矢が述べているとおりです。小此木先生の本セミナーにかける熱い思いは、スタッフはもとより大阪の聴衆にありありと伝わったことだろうと思います。以後、二〇一七年度の第二十期大阪精神分析セミナーに至るまで、日本の精神分析を牽引する先生方のご協力のもとに、年十回のセミナーを継続して開催することができました。
 その間に、ご講師としておいでいただいた先生方は、小此木啓吾先生をはじめとして、狩野力八郎先生、岩崎徹也先生、成田善弘先生、松木邦裕先生、牛島定信先生、衣笠隆幸先生、斎藤久美子先生、西園昌久先生、岡野憲一郎先生、中村留貴子先生、丸田俊彦先生、藤山直樹先生、北山修先生、小倉清先生、高橋哲郎先生、深津千賀子先生、相田信男先生、菊地孝則先生、川畑直人先生、木部則雄先生、妙木浩之先生、館直彦先生、平井正三先生、一丸藤太郎先生、皆川邦直先生、川谷大治先生、森さち子先生、舘哲郎先生、横井公一、祖父江典人先生、東中園聡先生、大矢大、福本修先生、鑪幹八郎先生、飛谷渉先生、富樫公一先生、吾妻壮先生、高野晶先生、鈴木智美先生、皆川英明先生、池田暁史先生、岡田暁宜先生の諸先生方(御登壇順)です。長い期間にわたる先生方の厚く変わらぬご支援に深く感謝いたします。
 大阪精神分析セミナーの二十年の歴史は、大阪に精神分析が根付き、芽生え、育ち、そして大きく実を結んだ二十年間の歴史と重なるものであると自負しています。そしてこの二十周年を記念して、大阪精神分析セミナーで講師の先生方が残してくださった貴重なご講義を、広く皆様のもとに届けたいという思いのもとに、今回、本書が企画されました。ご講義は二〇一三年度の第十六期から「精神分析家の生涯と理論」のテーマを選びました。精神分析を生み出しそして発展させた精神分析家たちの生涯と思想を、日本のそれぞれの学派の代表的な研究者であり臨床家である先生方が御自身の言葉でそれに向けての思いを語ることによって、精神分析家それぞれの生涯と理論の結びつきと、そしてそれを学ぶことのもつ深い意味合いとが重なりあって読者のもとに届けられるのではないかと期待しています。
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著者情報

大阪精神分析セミナー運営委員会

福本 修

1958年横浜生まれ。1982年東京大学医学部医学科卒業。1990年静岡大学保健管理センター助教授。1993年タヴィストック・クリニック成人部門留学。2000年タヴィストック・クリニック成人精神分析的精神療法課程修了。専攻精神医学・精神分析。現職恵泉女学園大学人間社会学部社会園芸学科教授/長谷川病院/代官山心理・分析オフィス。

中村 留貴子

1972年 日本大学文理学部心理学科卒業 その後,山梨日下部病院,慶應義塾大学医学部精神神経科教室,千駄ヶ谷心理センター(SPC)を経て 現 在 東京国際大学人間社会学部教授 日本精神分析学会認定心理療法士スーパーバイザー 日本精神分析学会運営委員 専 攻 臨床心理学,精神分析学

鑪 幹八郎

熊本市出身。1957年熊本大学教育学部卒業、1962年京都大学大学院教育学研究科博士課程教育心理学専攻単位取得満期退学、京大教育学部助手。1964-1967年ウィリアム・アランソン・ホワイト研究所(アメリカ)で精神分析の訓練を受ける。1967年大阪教育大学助教授。1968年「学校恐怖症に関する研究」で京大教育学博士[3]。1971年広島大学教育学部助教授、83年教授。1979-1981年 - オースティン・リッグス・センター研究員。98年広島大を定年退官、名誉教授、京都文教大学人間学部臨床心理学科教授、京都光華女子大学教授、2008年京都文教大学学長[2]2015年秋、瑞宝中綬章受勲。(Wikipediaより)

飛谷 渉

1964年 大阪府高槻市生まれ,滋賀県大津市にて児童期思春期を過ごす。 1991年 大阪市立大学医学部卒, 1996年 同大学院博士課程修了,医学博士。 以後,大阪市立大学神経精神医学教室助手を経て,2004?2008年ロンドン・タヴィストック・センター思春期青年期部門留学,思春期青年期臨床課程修了。同時期にクライン派精神分析家に師事し精神分析を学ぶ。ロンドン芸術大学(University of Art London)にて学生メンタルヘルス・コンサルタントとして勤務。 現 職 大阪教育大学保健センター准教授。日本精神分析学会認定スーパーバイザー。

館 直彦

1981年大阪大学医学部卒業。1983年大阪府立公衆衛生研究所。1995年東京慈恵会医科大学講師。2002年聖徳大学人文学部教授。現職多摩川病院院長,天理大学人間学部臨床人間学研究科教授。著訳書 境界例――パーソナリティの病理と治療(共編)精神分析的探究1―精神と身体(共訳)臨床家のための精神分析入門(監訳)現代対象関係論の展開,対象の影―対象関係論の最前線(監訳)ウィニコットを学ぶ―対話することと創造すること(以上 岩崎学術出版社)治療の行き詰まりと解釈(共訳)人間の本性(訳)ウィニコット用語辞典(監訳)(以上 誠信書房)

松木 邦裕

1950年佐賀市に生まれる。1975年熊本大学医学部卒業。1999年精神分析個人開業。現在京都大学大学院教育学研究科教授,日本精神分析協会正会員,日本精神分析学会運営委員。著書 「対象関係論を学ぶ―クライン派精神分析入門―」(岩崎学術出版社),「分析空間での出会い」(人文書院),「分析臨床での発見」(岩崎学術出版社),「私説対象関係論的心理療法入門」(金剛出版),「精神分析体験:ビオンの宇宙―対象関係論を学ぶ立志編―」(岩崎学術出版社),「分析実践での進展」(創元社),「不在論」(創元社),「摂食障害との出会いと挑戦」(共著,岩崎学術出版社)その他。訳書 ケースメント「患者から学ぶ」,「あやまちから学ぶ」,「人生から学ぶ」(訳・監訳,岩崎学術出版社),ビオン「ビオンの臨床セミナー」(共訳,金剛出版),「再考:精神病の精神分析論」(監訳,金剛出版)その他。

横井 公一

1982年金沢大学医学部卒業。1993~1996年アルバート・アインシュタイン医科大学トランスカルチュラル・サイカイアトリー・フェーローおよびウィリアム・アランソン・ホワイト研究所に留学。2007~2012年関西福祉科学大学大学院社会福祉学研究科教授。現職微風会 浜寺病院 勤務。 著訳書 精神分析と関係概念(共訳)精神分析理論の展開(監訳)関係精神分析の視座(監訳)以上ミネルヴァ書房,精神分析という経験(岩崎学術出版社,監訳)

富樫 公一

1995年愛知教育大学大学院教育学研究科修士課程修了。2001~2006年NPAP精神分析研究所,TRISP自己心理学研究所(ニューヨーク)に留学。2003~2006年南カリフォルニア大学東アジア研究所客員研究員。2006~2012年広島国際大学大学院准教授(2007年まで助教授)。現職甲南大学文学部教授,TRISP自己心理学研究所精神分析家,栄橋心理相談室精神分析家,ニューヨーク州精神分析家ライセンス,臨床心理士,博士(文学),NAAP精神分析学会認定精神分析家,国際自己心理学会国際評議委員,International Journal of Psychoanalytic Self Psychology国際編集委員。 著訳書 乳児研究と成人の精神分析―共構築され続ける相互交流の理論(誠信書房,監訳)ハインツ・コフート―その生涯と自己心理学(金剛出版,共訳)蒼古的自己愛空想からの脱錯覚プロセス(風間書房)

吾妻 壮

1994年東京大学文学部卒業。1998年大阪大学医学部卒業。2000~2009年米国にて,アルバート・アインシュタイン医科大学精神科レジデンシー修了,コロンビア大学精神分析センターおよびウィリアム・アランソン・ホワイト研究所にて精神分析の訓練を受ける。帰国後,大阪大学大学院医学研究系研究科精神医学教室を経て現在神戸女学院大学人間科学部教授。国際精神分析協会および米国精神分析協会正会員,医学博士。 著訳書 開かれた心(里文社,共訳)乳児研究から大人の精神療法へ(岩崎学術出版社,共訳)

狩野 力八郎

1945年 満州に生れる 1971年 慶應義塾大学医学部卒業 慶應義塾大学医学部精神神経科教室入室 1975年 東海大学医学部精神科学教室 1981年~83年 メニンガー・クリニックおよびトピカ精神分析研究所に留学 1987年 国際精神分析学会正会員 2001年 東京国際大学大学院臨床心理学研究科教授 専 攻 精神医学,精神分析学 現 職 東京国際大学大学院臨床心理学研究科教授 著訳書 性格の障害(異常心理学講座,みすず書房) 青年期のひきこもり(共編著,岩崎学術出版社) 重症人格障害の臨床研究──パーソナリティの病理と治療技法(金剛出版) こころのマトリックス(監訳,岩崎学術出版社) メンタライゼーションと境界パーソナリティ障害(監訳,岩崎学術出版社) 方法としての治療構造論(金剛出版) メンタライゼーション・ハンドブック(監修,岩崎学術出版社)他

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